獺祭:「お願い。高く買わないで」“日本純米党・党首”として同意!

2017年12月29日 08:00

28日で“仕事納め”の方も多いかと思いますが、お正月まであと僅か、年末年始は何かとお酒を飲むシーズンです。
そんな折、12月10日の読売新聞朝刊にある全面広告が載りました。

20171210旭酒造獺祭広告

「お願いです。
高く買わないで
ください。」
いたってシンプルな広告ですが、これを出したのは旭酒造。
あの『獺祭(だっさい)』の蔵元です。

広告には希望小売価格とさらに「獺祭のお求めは正規販売店で」と記して全国約630の店の名前が書いてあります。

「少しでも高く売れた方が、儲かるのでは?」
「高く売れるということは人気がある証明で良いのでは?」
と思うものかもしれませんが、私は逆のことを考えました。

「希望小売価格で、正規販売店で買って欲しい」
ということは逆に高値転売されているということでそれを嫌う消費者が離れて結果として獺祭の販売量を減らすことにもなりかねません。
また全国紙に全面広告を掲載するには数千万円の広告費がかかるでしょうから、マイナス続きです。

私は日本酒が大好きで勝手に“日本純米党の党首”と名乗っていますのでこの広告の言わんとしていることを薄々は理解できました。
またそんなことから旭酒造の桜井博志会長ともこれまでご縁がありましたが、今回、広告の真意を伺うべく、桜井一宏社長に直接ご連絡してみました。

桜井社長のお話は
「美味しいお酒を適正な価格で飲んでほしい」
ということで、繰り返したのは
「お客様の幸せ」
というの言葉です。

では高いと客の幸せにはならないのでしょうか?

高値だから客に金額的な負担が掛かるということだけではありません。
日本酒は温度管理が非常に重要です。
高値転売のものはイコール正規販売ルートから外れたもので、いわば“横流し品”です。
つまり温度管理もしっかりなされず品質が劣化している可能性が高いのです。
「品質が劣化し、しかも高い」のでは確かに桜井社長が言う
「お客様の幸せ」
とは真逆の状態です。

やはり日本純米党の党首としては日本人自身が美味しい日本酒を飲んで、もっともっと好きになってもらいたいので、今回の気持ちはよくわかります。

ちなみに、今、獺祭は約1割が輸出されていて、これは日本酒の輸出全体の8%を占めるそうです。
アメリカや中国に約6割、それほか香港・台湾・シンガポール・フランス・ドイツなどに輸出されているそうですが、世界に美味しい日本酒が世界に広がってほしいと願います。
(逆に寿司もワインも好きですが、日本人が寿司屋でワインを飲んでいるのを見ると。。。余計なお世話ですね)

年末年始はぜひ美味しい日本酒を適正な価格で飲んで気持ちよく酔いましょう。


編集部より:この記事は、前横浜市長、前衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2017年12月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
前衆議院議員、前横浜市長

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