会社を辞めようと思ったら振り返ってみたい5つのこと

2017年12月31日 06:00

玄関にしめ縄を飾り、暮らしの大切な場所に鏡餅を供える。大晦日は年越しそばを食し、紅白歌合戦を見ながら除夜の鐘を聞く。元日は初詣やおせち料理でお祝いし、デパートで福袋のゲット。年末年始の定番スタイルだが、平凡ながらも幸せを実感できる瞬間ではないだろうか。しかしこのタイミングで仕事をどうすべきか悩んでいる人も少なくない。

まず、今年1年間の仕事の状況を振り返ってもらいたい。私も、ひどい状況に陥って悩んだことがある。多くの報酬やポジションを得たこともあるが、失ったものも多かった。何かがおかしいと思いながら、気がつかないふりをすることは得策とはいえない。自分を客観視して、以下の5つのポイントで確認をしてもらいたい。

自分を客観視する5つのポイントとは

1.仕事に強い負荷を感じている。改善の見込みが無い。

仕事と負荷は表裏一体にある。負荷を感じても「プロジェクトの成功」「顧客からの感謝」「周囲からの賞賛」によって乗り越えることができる。しかし、強い負荷が継続したり、乗り越えられない状態が続くなら注意が必要だ。そして、負荷が、精神的、肉体的に悪影響を及ぼしはじめたら働く環境を変えることを考える必要性がある。それは、転職を検討すべきタイミングかもしれない。まずは、冷静に客観視する作業が大切になる。

2.仕事に対する情熱が減退している。成長も見込めない。

多かれ少なかれ、従業員は会社に不満をもっているものだ。飲み屋でのガス抜きなどは最たるものだが、これはご愛嬌みたいなもの。ガスを抜いて新たな気持ちで仕事に取組めば問題は無い。しかし、従業員のやる気を減退させることが得意な上司や経営者は多い。すべての評価は数字で、数字を挙げなければ評価されない会社がある。そのような会社で数字を挙げることに疲れ果てて、自分の成長が見込めないと思ったら要注意である。

3.日曜の夜になると仕事が憂鬱になる。原因は理解できている。

翌日から仕事だと考えると嫌になってしまうことは多い。調子が改善しない場合、状況を客観視なければいけない。体が変調をきたしている原因に気づかなくてはいけない。限界ならば、じっくり、体調を考えながら転職活動をしたほうがいいだろう。上司のパワハラ、仕事の負荷、社内の評価。その理由を検証して今後の糧にしなければいけない。

4.「昇進・昇格」の可能性が低い。年功序列で期待ができない。

「昇進・昇格」を阻む理由は会社によって異なる。上司に気に入られた社員が評価される会社なら、上司に気に入られるように振舞えばいい。数字を挙げなければ評価されないなら、達成して見せつければいい。しかし、「上が年功序列で詰まっている」「下を引き上げる制度が無い」などの場合には、「昇進・昇格」は期待できないことになる。アンコントロールで自らの力ではどうにもならない。キャリア形成上、メリットは少ない。

5.明らかに人間関係が悪すぎる。改善の見込みが無い。

会社での人間関係を上手に構築しておくと、余計なストレスを感じることはなくなる。仕事もスムーズにおこなえるからメリットが多い。しかし、人間関係が悪い組織も少なくない。どのように対処すべきなのか。周囲に話す人がいるなら改善の見込みはある。とくに「同僚」に話せる人がいたら気持ちはかなり楽になるだろう。

また、あなたを追い落とそう、はめてやろうと考える人がいても、防ぐ方法がある。それは、圧倒的な成果をあげるか、役員クラスに気に入られることだ。役員クラスが入手する社内の情報にはバイアスが掛かっていて正しい情報が伝えられていないことが多い。それは、本人もよく理解しているため、社内の情報を欲していることが少なくない。あなたが、役員クラスに気に入られていれば、可能性は広がっていく。

環境を変えれば解決するわけではない

「隣の芝生は青く見える」という表現がある。他人のものはよく見えることのたとえで使用する。転職すれば、すべてが解決するような気分になる人がいるが、転職先が本当に理想の会社かは入社しなければわからない。また、職責も経験しなければわからない。

例えば、大企業であれば、役員はキャリアのゴールとして考えられることが多い。しかし、役員は日頃から大きなストレスと闘っている。成果が乏しければ、つるし上げられる。

役員は、株主の委任を受けた経営担当者の位置づけになる。使用従属関係ではなく、株主との委任関係なるから労基法は適用されない。役員は拒否しても罷免されたら失職する。役員がどれだけ重責かは、経験しなければ理解することは難しい。

仕事に悩みがあったとしても、会社も上司も解決策を提示してはくれない。だから、あなた自身が自らを客観視しなければいけない。仕事を客観視することは非常に難しいが、お正月休みのこの機会に、じっくりと考えてみてはいかがだろうか。

尾藤克之
コラムニスト

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