続・私が社畜だった頃

先日の社畜ネタのエントリーが妙な反響を呼び。いや、バズったわけじゃないが「ひでえ」と言われ。

ここでは、社畜時代の嫌な思い出をいくつか吐き出してみよう。時系列や、どの会社、部署時代かはぼかすことにする。

「宅訪しろ」事件
→新聞記者の夜討ち朝駆けじゃないが、90年代にはギリギリ「宅訪」という文化があった。いや、実際は営業会社だったリクルートでもそんなことはなかなかなかったのだけど。でも、私は上司や先輩から
「宅訪しろ!」と言われたことが何度かあり。しかも、当時は、偉い人の住所は調べられなくはない時代で。実際はしなかったけど、「そうか、ここまでやるんだ」と身震いした。

「出待ち」事件
→同じく、取引先の部長が出て来るのを、上司と一緒に出待ちしたことがある。こういうことすると逆効果なんじゃないかと思ったが、そういう時代だったんだな。

糾弾飲み会事件
→事件でもなんでもなく、こういうのが日常的にあったんだな。ずっと糾弾されつつ、飲みに付き合わされるという。しかも、まったく違う課の先輩だらけという。ひたすら人格否定という。しかし、「もっと売れ」的に圧をかける先輩が、その後、失速し、なんだかなあ、と。最近は泣かずに、不愉快なことも言われずに飲めているのは、幸せってことなのか。

新人は白シャツだ問題
→当時は新人は白シャツ、無地という時代だったのだよね。めちゃ派手なシャツの先輩から糾弾されるの巻。「俺に言われたくないと思うけどな」と言われ、周りでみんなが失笑するという。もっとも、ドレスコードがよく分からず、大学時代の先生からもらった派手なブルックスブラザーズのネクタイで行った私も悪い。

芸術的な箸さばき事件
→過去、最も年功序列臭の強かった部署では、料理に箸をつける順番が、芸術的なほど役職、年次順で決まっており、感動的ですらあった。中途入社はどうするなんて問題も正確に計算していてすごかった。

社内恋愛データベース事件
→社内恋愛事情の生き字引のような先輩がおり、パワーポイントで今までの「戦歴」をまとめていた。

年収テーブル同報事件
→マネジャーの賞与や年俸のテーブルが契約社員も含め、全社員に同報され「仕事しないのに、こいつらこんなにもらっているのか・・・」と失笑。

江頭2:50事件
→江頭の真似をしろと言われ、衣装まで揃えてやったのだが、リアルすぎてみんな引き、「なんであんな芸やったんだ」と問い詰められるの巻。言われたとおりにやっただけだ。

まだまだあるが、このへんで。

いや、書き出してみて、これくらいの被害ですんでいて、悪くない人生だったんだなと思ったりした。いや、感覚が麻痺しているのか。


最新作は、別にこういうダメな社畜Lifeを肯定しているわけではなく、実はいかにして、こういう不愉快な思いを防ぐかという話を書いている。ぜひ、読んでね。自分の身を守るために。

いま思うと、なめられていたんだなあ。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2018年1月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。