平昌五輪2日前に大統領は「外交の重要性を知った」ってよ

2018年02月09日 06:00

平昌郡広報紙より

平昌オリンピックはきょう9日夜、開会式が開かれる。カーリングやスキーのジャンプ競技など一部は先行して始まったが、日本国内のマスコミで本番前に脚光を浴びたのは、アイスホッケーの南北合同チームやら“美女軍団”やら北朝鮮絡みの話題ばかりだった。

さすがに主役の選手たちのことは直前に取り上げられるようになってきたが、いずれにせよ、これほど盛り上がらない状態で本番を迎えたオリンピックがかつてあっただろうか。

これもすべて政治利用が極致になっていることによる混乱で、競技関係者があまりに不憫でならないが、ここにきて韓国から耳を疑うようなニュースが入ってきた。きのう(8日)の朝鮮日報のサイトではアクセス1位になっていたが、一瞬フェイクニュースではないかと思ったほどだ(本当に!)。

文大統領「国政で外交の比重がこれだけ高いとは知らなかった」(朝鮮日報)

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日、「以前は外交が国政に占める比重がこれだけ高いとは知らなかった。平昌冬季五輪が行われる最近になって外交が本当に重要であることに気付いた」と語った。(注・太字は筆者

お、おう(汗)いや、平時ならそんなネットスラングで茶化して終わるところだが、現場の競技関係者から、日米の首脳までかき回しておいて、とても笑えない。それどころか怒り狂いたくなる無能ぶりだ。

Facebookでこの記事をシェアしていた知人は、鳩山元首相の「トラストミー」を彷彿とさせる外交音痴な珍言に呆れていたが、政権運営ド素人だった鳩山氏と違い、文大統領は、盧武鉉政権で秘書室長というド中枢で要職を務めていたのではなかったのか?まるで“経歴詐称”なのか?実務は別の優秀なスタッフに“丸投げ”だったのか?疑問を尽きさせない放言だ。

こんな御仁との外交を前に、安倍首相とペンス副大統領が7日に共同記者会見。

首相官邸サイトより

安倍首相×ペンス米副大統領会談 異例の厚遇で対北連携アピール 韓国・文在寅大統領も牽制(産経ニュース) 

産経新聞では全文に近い会見要旨も8ページに渡って掲載しているが、7ページ目のペンスさんの発言からは懐に短刀をしのばせているような威厳を感じる。

北朝鮮にはこの五輪のイメージをプロパガンダとして利用することをさせない。そして、五輪という雰囲気を利用して自国民を奴隷として抑圧していることを隠すことをさせない。

過去の過ちは繰り返さない。トランプ大統領が言ったように、北朝鮮に優しくすると、さらなる挑発につながる。全ての選択肢はテーブルの上にある。

そして、今まで見たことなかった、外交的、また経済的な圧力を北朝鮮にかけていく。昨年11月に北朝鮮をテロ支援国家として再指定することにした。

さぁ、浮かれ気味の文大統領に懐中のドスをグサッと刺しに一路韓国へ。

ペンス氏が先陣をきって、このどうしようもない韓国のトップと昨晩会談したが、日テレニュースの見出しにあるように“暖簾に腕押し”の模様だった。

青瓦台Facebookより引用

米副大統領、文在寅大統領と会談 温度差も(日テレNEWS24)

ただ、トランプ大統領が文大統領に伝えた本当のメッセージまではまだ公開されていないだろう。ペンスさんとの事前のすり合わせを受け、きょう文氏と会談する安倍首相が、何を、どう持ち出すのか。

それにしても、何を言っても向こうの耳に入らないんじゃないかと思うが。かといって日韓決裂は北の術中にハマるだけなので、日本国民も直情径行的に反応して安倍首相の足を引っ張ってもなんだ。安倍首相の大人の外交を見守る我慢を、この大会期間中は強いられそうだ。日本の選手の皆さんには、この苛立ちを吹き飛ばすような活躍を期待している。

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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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