元IT副大臣53歳のセカンドスクール(24)データベースの裏側

写真:スタートアップカフェ・コザのスティーブ・ジョブス

「データベースの裏側」

pythonのフレームワークである「Bottle」を使ってデータベースへのデータの出し入れを行っています。先生の言うようにコードを書き、それが間違いなく書かれてるかを確認し、データのやり取りを実行してまた確認する。削除ボタン、追加ボタン、編集ボタン。装飾をしていないので、見た目やサイズは良くないが、実際に実行されている。感覚的には、あの重い飛行機が空を飛ぶのと同じくらい不思議だが、そういうものなのだろう。

僕は「ファイルメーカー」というソフトを使って、支援者(個人)、支援企業、支援団体の名簿を管理しています。政治家にとって命と言われる、後援会名簿を先進的に管理していて、選挙が強い衆議院議員の事務所に秘書が訪ね、ヒアリングを重ね、事務所内で議論してきました。そして完成したのが「当確」と名付けた、ファイルメーカを使った名簿管理システムです。我ながら良くできたシステムで、たぶん日本で一番考えられた政治家向け名簿管理システムだと思います。

そして1つ言えることは、支援者データを適切に管理、活用して、支持者拡大に使っている本格的なデータ利活用事務所はなかったということです。それでも選挙に勝てるのだから、それで良いと思いますが・・・。「選挙に強いから勝つのではなく。勝つから強いのだ」と言う有力政治家がよくいますが、裏を返せば、それは「勝てる地域だから勝てたんだ」ということです。プログラミングの関数的に言うならば、限られた時間と限られた資金、それを地域に代入した時に、勝てる選挙区であるのか、ないのかということです。

「当確」も、考えてみれば、新規名簿の入力、修正、削除。データの選択、並べ替え、プリントアウト。VPSによる外部でのデータの閲覧、利用。これらは、正に今、勉強しているデータベースの複雑な利用(応用編)ということになります。データを利活用して支援者を増やしていく事を専門にやってきたので、データベースの裏側でどんなプログラムで動いているかなど気にもしていませんでした。ホームページにしても、ネットショッピングにしても、裏側の機能を意識してアクセスしている人は、特別な人のみだ。僕もこれから、その特別な人になれるかもしれないが・・・。

ビックデータの活用とか、データドリブン時代とか、データ利活用社会とか、データエコノミーとか、データという言葉が氾濫しています。僕、自身もGoogleAlertsで「データ活用」で呼びされた情報を毎日読んでいるくらい、データについては高い関心を持っています。と言うのもデータ社会をつくるための法律「官民データ活用推進基本法」をつくった張本人だからです。法案作成PTの事務局長、つまり実務責任者を努めていたのです。

いかにデータを整理・突合してして活用していくのか、利活用の専門家でしたが、それを実現するためには、プログラムが無くては成り立たないということを、改めて実感しています。データ活用社会が日本を新たな経済大国にしていきます。そのためのデータベース、動かすプログラム、そして扱う人材が必要不可欠ということになります。

 

本日のprogateランキング26位(Lv92)

 

次回は「ライ8だけはカンベンです」


編集部より:この記事は元内閣府副大臣、前衆議院議員、福田峰之氏のブログ 2018年2月15日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。