元IT副大臣53歳のセカンドスクール(33)事前準備完了、さてこれから…

福田 峰之

事前準備完了、さてこれから…

3つのテーマをそれぞれ深堀して持ち寄り、1つに絞り込む作業に入りました。いずれも、WEBで同様のビジネスは存在していませんでした。1つ目のテーマは、似ているもの、リアルビジネスで行われているものはありました。2つ目のテーマは、同じコンセプトのWEBはありますが、対象が異なっていました。3つ目は、過去に似ているコンセプトでやりかけた形跡がありますが、存在していませんでした。3つともWEBサービスとして、新規で立ち上げることが出来る状況にあることがわかりました。

「3つとも可能性があるけど、どれにします?」目の前にいるTさん、Mさん、そして、ネットで会議に参加しているMさんに意見を聞いたのです。少し間をとって「1人ずつ、意見を聞きます」。1人目「Aがいい」。2人目「Aをやってみたい」。3人目「Aかな」。3人とも「A」を選んだので、チームbillion dollarの卒業制作のテーマは「A」となりました。「A」は社会課題解決という意味での貢献度が、一番高いものです。「A」と決めた以上、更に内容を詰めなくてはいけません。

コンセプトを一言で表すとどうなるか。その上でWEBサイトの名前はどうするか。利用者がどの様な思いで利用するのか、その時に感じてもらうイメージは何か。議論を更に更に深くまで、突き詰めていくと「こうなったらどうなるの」、「この時、条件設定が変わるから、こうならなくては・・・」、「サービス対象者の思いは違うのでは・・・」、昨日までは思いもつかなかったことが浮かび上がってくるのです。

結果的に「A」というビジネスモデルに対するQ&Aが出来上がるのです。投資家に説明するには、どの角度から質問を受けても全て答えれるようでなくては、対処できません。つまり、ビジネスをどれだけ深く考えたかという証明なのです。実は、国会答弁も、政党内での議論が深く行われることによって、想定問答集が出来上がってくるのです。

次に行ったのは、チームbillion dollarの考えるビジネスイメージに参考となるWEBサイトを探すことです。ポイントは、対象は異なるけれど同様なビジネスを行っている、対象は同じだけれどビジネスモデルが異なる等の類似したモデルのWEBサイトを探すのではないという事です。あくまで、チームで描くビジネスイメージ、つまりミッションを達成することによって何をもたらすのか、という1点にこだわるということです。

人はどうしても、類似するビジネスから思いを外せないものです。それでも、外して、外してと言いながら、ググって、ググって、ようやくチームのイメージするビジネスに参考となるWEBサイトが見つかりました。「こんな感じだよね」、「だよね」後は、参考にしながら自分たちのアイデアを形にしていくことになります。

利用者の立場になって思いを巡らすと何をすべきかが見えて来ます。それがわかれば、使うべき色や画像を選べるし、ディレクションシートも書けるし、ワイヤーフレームもつくれるという事がわかりました。先生が授業で言っていたことを思い出します。「何をすべきWEBサイトか明確になれば、書けるんだよ」と。なるほど、実感しました。

 

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次回は「ワイヤーフレーム・・・、でっかく書こうよ!」


編集部より:この記事は元内閣府副大臣、前衆議院議員、福田峰之氏のブログ 2018年2月28日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。