政治的言論に裏で圧力を加える枝野代表:懲罰動議の撤回を求める

枝野氏(Wikipediaより:編集部)

私の川柳ツイートについて、立憲民主党の枝野代表が今夕の会見で「然るべきところで然るべき対応をしてもらう」と仰ったそうですが、また自民党に言って維新にプレッシャーをかけるのでしょうか。革マルの件も生コンの件も、一切説明責任を果たすことなく、政治的言論に裏で圧力を加えるのは卑怯です。

そもそも、私が立憲民主党を非難する背景には2つの問題があります。一つは、政府を批判するばかりの非生産的な55年体制に国会を引き戻そうとする「古い政治」への異議申し立て。もう一つは、2月5日の衆院予算委での私の質疑に対して、理由を付すことのなく提出された「懲罰動議」への反撃、です。

前者の、批判ばかりの「古い政治」への異議申し立てについては、無責任野党による低レベルの質疑に対し同じように低レベルの暴言で対抗する必要はない、との指摘もいただいており、傾聴しなければなりません。喧嘩は決して見ていて気持ちいいものではありませんから、改めるべきは改めたいと存じます。

一方、後者の「懲罰動議」について、今回は妥協するわけにはいきません。昨年11月には、表現が悪かった、誤解を招いた、として謝罪しましたが、それがまた主張自体を引っ込めたと誤解され、同じ主張を繰り返したと今回の懲罰動議に繋がっているとすれば、悪循環です。2月の質疑に瑕疵はありません!

2月の予算委で私は、質問時間の3分の1程度を使って、政策以前の議論の整理を行いました。いわゆるモリカケ疑惑について、食事をした安倍総理よりも献金もらった石破大臣の方が悪質であること、国有地払下げ価格の疑惑は森友学園だけでなく野田中央公園にもあること、いずれも疑獄事件ではないこと。

国会は国権の最高機関です。国会議員が事実に即して問題の本質を追求することは最も尊重されるべきことではないのでしょうか。確かに、石破大臣の疑惑は私が初めて言及しました。国有地払下げの件は公共事業の恥部に触れかねません。いずれも永田町の国対政治ではアンタッチャブルなのかもしれません。

しかし、これ以上、国会審議を無為に浪費することに我慢ならないのです。6回目となる今回の懲罰動議は、私にとって正念場です。これまでは、とりあえず、中身ではなく表現が悪かっただけ、対象は表現だけ、と自分に言い聞かせ、謝罪を繰り返してきましたが、これでは何も変わらない、と分かりました。

枝野代表には、懲罰動議の提出理由を明確にしていただきたい。辻元清美副大臣に言及したのも不動産鑑定時の担当政務として「事実誤認」はないことを改めて確認しました。安倍政権に説明責任があるなら民主党政権にも説明責任があります。当たり前です。懲罰動議を撤回させるまで妥協なく進む所存です。


編集部より:この記事は、衆議院議員・足立康史氏の公式ブログ 2018年3月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は足立氏のブログをご覧ください。