立憲民主党は、“護憲民主党”に改称されてみては?

立憲君主制とか立憲君主主義というのはよく分かるが、立憲民主主義というのはよく分からない。

君主制の国家において君主の専制や専横支配を抑止するための理念として立憲主義を唱えるのは自然だと思うが、民主主義が確立している国家において立憲主義を唱えなければならない必要がどこまであるのか、ということを考えると、どうも立憲民主党という名称はどこか座りが悪い。

民主党という名称に「立憲」という文字を冠しただけで、この「立憲」という言葉自体には実は何の意味もなさそうだ。どうやら私たちの目の前にある現実の立憲民主党は、ただの護憲政党のようである。

立憲主義的改憲をかねてから主張されていたあの小林よしのり氏も立憲民主党の改憲論議には関与出来なくなっているようだから、今後立憲民主党の中で改憲論議が進むとはとても考えられない。

改憲を目指さないのであれば、いっそ護憲民主党とか、ただの民主党に改称されたらいい、というのが私の現時点での率直な感想である。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年3月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。