日ハム球場誘致反対運動が起こっている故郷札幌市南区のこと

2018年03月10日 06:00

実家は札幌市南区藤野にある。宮城県仙台市で生まれたのだが、すぐに札幌に移った。高校卒業までここで育った。プロフィール欄には北海道札幌市出身と書くことにしている。

札幌市南区は北海道日本ハムファイターズの移転候補地となっている。地下鉄の駅があるエリア、真駒内がその候補地だ。もっとも、実際の候補地は地下鉄駅からかなり離れているのだが。

この件は賛否両論を呼んでいる。地元は歓迎一色というわけではない。このような、反対の声も上がっている。

札幌・真駒内に決まれば日本ハム「食べません」 周辺住民の一部がファイターズ新球場に反対(北海道ニュースUHB) – Yahoo!ニュース

具体的にどれくらいの人が反対しているのか定量化されたわけではない。ただ、反対の声があることは事実として捉えるべきだろう。

もっとも、札幌市南区としては、これは再浮上のチャンス到来ともいえるものである。母が退職したこともあり、今までよりも札幌の実家に帰る機会を意識的に増やしている。あれは昨年の秋だったか。真駒内から藤野に向かってタクシーで母と一緒に移動していた時のことだ。運転手さんが事情通で、南区の課題についてぶちまけていた。

地下鉄のある真駒内駅の前の光景は30年くらい変わっていないのではないかという意見を述べていた。言われてみるとそうだ。いや30どころか、40と言ってもいい。札幌五輪の選手村があったエリアなのではあるが、たしかに生まれてから今まで、地下鉄駅があるのにもかかわらず、まったく光景は変わっていない。テナントの入れ替わりなどはあるのだが。市営住宅が並んでいる。幼い頃は地下鉄駅があるだけに先進的なイメージだったのだが、よく考えてみると、諸々改装などはあるものの、光景は基本、変わっていない。

さらにいうならば、南区自体が衰退を続けていると言っていい。もともと、札幌の中では郊外ではあるが、衰退が続いていると言っていい。住民は都心にシフトしていく。気づけば老人ホームと葬儀場が増えたし、だいぶ空き家、更地も増えた。お店もどんどん減っていく。札幌ブランドに依存しているものの、気づけばゴーストタウン化していないか。それは言い過ぎだとは思うが、衰退は間違いない。

北海道日本ハムファイターズの球場誘致は地域活性から言うならば、起死回生の一打ではある。もっとも、すっかり住宅街になっているがゆえに、またスローな街になっているがゆえに、反対が起こるのも当然だろう。

まあ、私は地元にファイターズというのは贅沢すぎなくらいで歓迎派なのだが。

さて、この結果はいかに。激しく傍観することにしよう。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2018年3月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部専任講師

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