北朝鮮、非核化の意思?言うだけなら、サルでもできる!

2018年03月10日 11:30

「米朝が融和か」といったニュースがここ数日、乱れ飛んでいます。

3月5日から6日にかけて韓国の鄭義溶・大統領府国家安全保障室長が北朝鮮に行き、平壌で最高権力者・金正恩氏と会い、この”南北会談”の結果を携えてその鄭氏は今度は8日に渡米しました。
そして鄭氏はホワイトハウスでトランプ大統領と会って金正恩氏からの親書を直接トランプ大統領に手渡したということです。

その親書には
「北朝鮮が核を放棄していく」
「核とミサイル実験を中止する」
「トランプ大統領と早期に会談をしたいという金正恩氏の希望」

といった内容が書かれていたそうです。

これを受けてマスコミ報道では次のような大見出しのニュースを報じています。
「トランプ大統領、北朝鮮からの首脳会談提案を受諾」
「金正恩氏が会談要請、トランプ氏受諾、5月までに」

大ニュースですね。

ただ決してひねくれ者の穿った見方ではなく
「本当かいな」
とまだそのとおりに受けとめていません。

特にネットニュースや新聞などで見出ししか見ていない方は注意しましょう。
トランプ氏が果たして5月までに会談するということを記者に言ったのか、発表したのかに注目するとそうではなくこれはトランプ氏と会談を終えた鄭氏の口から出ている言葉です。

すなわち
「金正恩氏はこう言っていた」
「トランプ大統領はこう言っていた」
「親書の中身はこうだ」

はこれ全て鄭氏が言っています。

手柄にしたい側はどうしても願望がニュアンスに現れる場合が多いので、都合よく言っている可能性が十分あります。

韓国大使を務めた武藤正敏氏は南北会談の後にウェブサイト「ダイヤモンド・オンライン」に次のように書いています。

『「朝鮮半島の非核化に対する意志を明確にした」という点に関しては、「北朝鮮の非核化」ではない。』
すなわち”朝鮮半島”ですから「韓国からもアメリカの核を出せ」と読むべきだという話です。

また
『「体制の安全が保証されるのであれば、核を保有する理由がない」というのは、「北の核は米国の核に対抗するためだ」という主張の裏返しで、北朝鮮は、核ミサイルを放棄するとは言っていない』
という読みも紹介したうえで、
『「北朝鮮が「ほほ笑み外交」を進める裏には、常に悪いたくらみ、つまり「偽装平和工作」があることに注意する必要がある。』
と喚起を促しています。

北朝鮮は南北会談で本当に変わったのか?元駐韓大使が分析(ダイヤモンドオンライン)

トランプ大統領が金正恩氏と本当に会う意思があるのかどうかは大統領の口からもしかしたらここ数日でわかるかもしれませんが、5月までにということはそれまでに結論が出るわけでそれを確認しないとウソかホントかわかりません。


編集部より:この記事は、前横浜市長、前衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2018年3月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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