小渕優子氏子息の学級崩壊はレアケースか?

2018年03月11日 12:00

都内の人気公立小学校 小渕優子の息子のクラスで学級崩壊という記事が話題になってます。学級崩壊は、Wikiによると

学級崩壊(がっきゅうほうかい)とは、学級が集団教育の機能を果たせない状況が継続し、通常の手法では問題解決が図れない状態に陥った状況を指す。

ということですが、現れ方はいろいろです。

学級崩壊はレアではない

教員としては、今どき各校に1学級はあるごくありふれた光景ですが、今回は著名人の子息が通う、しかも高所得者の住む学区で新入学学校選択希望制をとっている学校ということで、話題になってしまいました。

昨年の夏頃、担任の先生が病気で交代したらしいんです。若い女性の先生から、また別の若い女性に代わった。すると、急に児童たちが落ち着かなくなったそうです。数人の児童が中心になって授業中にワーワー騒ぐだけでなく、先生に注意されても、児童が勝手に教室内を歩き回ったり、フラフラと廊下に出たり、物を投げ合ったり、机をわざと倒したり。

ということですが、このような光景もあまり驚きません。むしろ、前担任の病気が気になります。育休や療休で教員が交代する場合、正規の教員があてがわれず、若い臨時の先生が派遣されるといことはごくふつうのことです。臨時任用の人は、身分保障のない一年勝負です。学級を途中で投げ出したとしたら次年度の仕事も来なくなる恐れがありますので、辞めたくても辞められません。

今どきの子供の性向は

生活水準の高い地域の児童生徒は、品行方正という認識も、あまり一般化できません。良家の通っていた某有名私立小学校の学級も、半ば学級崩壊していたと聞きますし。むしろ、保護者の要求がとても高く、教員によっては下町地域より忌避される傾向があります。

また、低学年だからといって黙って座っているというのは、大人の幻想です。何人か多動傾向の児童がいる学級なら、それなりの経験と技術がいります。また、現在は教員も無茶をする人間はほとんどいませんから(たまにいて炎上してますが・・・)、家庭より学校の方が羽根を伸ばせるという児童が多いのも事実です。

保護者の対応に温度差

学校関係者によると、緊急の保護者会が持たれたようで、「保護者が協力できることはないですか」といったことも話し合われたようですが、

保護者の間には温度差があって、“ウチの子に悪影響がある”と心配している人もいました。

と、保護者の姿勢は様々なようです。

学校教育の特殊性を踏まえて対策を

教育は通常のサービス業とちがうということをもっと広める必要があると思います。単純化していえば、学校は、B to C(教員対児童)だけではなく、C to C(児童対児童、保護者対保護者)的な側面がひじょうに強いからです。学校は教員だけでなく、児童、保護者が手を携えないと運営できない局面に入ってきています。今の児童はとくに荒れていなくても、「教員だから」という理由だけでこちらの言うことは聞いてくれません。「大事な子を預けているんだから」「給料もらってるんでしょ」と一方的に学校の非を責め立てて、「なんとかしろ」というのは、気持ちはわかりますが、なにも解決しません。具体的には、定期的に(できるだけ頻繁に)保護者が教室を見に来ることも効果的なのではないかと思います(もちろん、クレーマーではなく、学級経営に協力してくれるということが前提ですが)。教員の暴走も防げますし。

校長は実態を把握していたのか

仮に、前担任が上手にクラスを回しているとしたら、カリスマ性があるか、それなりのテクニックを持っていたか、恐怖政治を敷いていたかということでしょう。クラスの実態を踏まえず、経験の少ない担任を送り込んだ校長の責任は、追及されてしかるべきです。この件は年度途中からの交代ですが、通常、学級崩壊が起こった学年は、かなりの精鋭教員を揃えて翌年の学級運営に臨みます。けれども嫌がる教員を説得できず、なにも知らない新任の教員が担任するといった場合は、校長の管理能力を心配した方がいいでしょう。

そういう事情もあり、臨時任用教員は常時人手不足なのです。

記事の最後の小渕氏の秘書を通じて発表されたコメントが興味深いです。

男の子同士ならば、ある程度のことが起きるのは仕方ない。

私も以前、他の児童に怪我をさせた男の子の親御さんからそう言われて、あっけにとられた記憶がよみがえりました。

中沢 良平(元小学校教諭)

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