麻生さんの開き直りはいつまで続くか

財務省サイトより:編集部

麻生さんの辞書には、恥ずかしいという言葉が欠落しているのだろう。

俺がやったんじゃない、理財局長が部下に指示してやらしたんだろうから、俺には責任がない、くらいの開き直りをしておられるようだ。

さて、普段からべらんめー口調で物を語られる麻生さんの開き直りがいつまで持つだろうか。

普通の人は、直属の部下が違法なことをしていたと知ったら、そういう人物を局長や長官に押し上げた自分の不明を恥じるものだが、麻生さんはどうやら今回の一連の出来事は他人事のように見えて仕方がないのだろう。
悪いのは、俺ではなく、あっち、と言っているようなものである。

麻生さんは、今回の件でどんなに攻撃されても、まったく心が痛まないようである。
俺は、何も悪いことはしていない。
そう、ご自分に呪文を掛けているから、野党の皆さんやマスコミの皆さんがいくら騒いでもちっとも心に響かない、ということになりそうだ。

まあ、悪い人ではないが、こういう人は、庶民の感情には大体無頓着である。
腹も痛まないし、胸も痛まない。

悪いのは、あっち、というところか。

公文書の改竄や隠蔽、破棄に関わった人は、皆、犯罪者だ、という認識が必要

自民党の良心、と思われる方々の声がまだ聞こえてこないので、注意喚起のためにこの問題についてもう少し言及しておく。

決済済み文書を国会答弁に合わせるために書き直したのだ、などという物言いをしていると、ひょっとしたら書き直し自体はアリなのかな、と誤解してしまう人がおられるかも知れないので、もう少し表現を強めておく。

あれは、公文書の毀棄等に当たるれっきとした犯罪だ、と言えば、そんな危ないことをしてしまったのか、と反省する人が出てくるのではないか。

とにかく真正な文書を他人の目から隠そうとしたことには間違いないのだから、まったく弁明の余地も、同情の余地もない。

国会の答弁に合わせるためにすべての決裁済み文書を改竄して、真正な文書の所在を分からなくしようとした、というのだから、悪質だと言わざるを得ない。

自民党支持の保守系の方々も、さすがにこの一件については口を噤まざるを得ないだろう。
大変なことが、起きている。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年3月12日の記事で財務省文書問題関連の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。