言い出しっぺとして感慨深い:TPP11署名。人口5億人の貿易圏!

2018年03月13日 11:30

TPP11(イレブン)がチリの首都サンティアゴでアメリカを除いて正式に合意されました。

11カ国のGDP(国内総生産)合計は1,080兆円(世界の13.5%)と世界全体の1割を超える自由貿易圏が生まれることになり、なかでも最大の国は日本です。

アジア
北米
南米
オセアニア
日本 カナダ メキシコ オーストラリア
マレーシア チリ ニュージーランド
シンガポール ペルー
ベトナム
ブルネイ

 

思い起こせば5年前、日本国内ではTPP賛成・反対の議論が盛んに行われていました。
テレビの討論番組は花盛りで、本屋では反対論の本がうず高く積まれ、結構、売れていました。
私はその頃すでに賛成の意思表示をしていたので、よくここまで来たなと感慨深い思いです。

TPPはもともとはアメリカを含む12カ国の交渉でしたが、トランプ政権が抜けると言い出したため11カ国での合意となりました。

トランプ政権が誕生したからダメになったというよりはオバマ政権がタラタラ遅かったのでここまで来てしまいましたが、今後は6カ国の国会が認めて批准すれば自動的に発効される運びです。

トランプ政権が誕生していったんは暗礁に乗りかけたTPPは当初は安倍政権もマスコミからも
「11カ国でも進めるべき」
という主張はほとんど出ていませんでしたが、私は当初から”11カ国論”を主張していました。

2016年12月5日「さようならアメリカ」米国抜きでもTPPは進めるべき」
http://nakada.net/blog/7652

その理由は日本が自由貿易を積極的に推進することはアメリカにはプレッシャーとなり、中国を国際慣行・ルールに引っ張り込めると考えたからです。

この11カ国は
「アメリカを復帰させよう」
というスタンスで、アメリカが主張してきた22項目の凍結の合意は戻る誘い水にもなり得ます。
鉄鋼やアルミに関税をかけるなど保護主義の色合いを強めているトランプ政権ですが、焦ってTPP復帰を打ち出してくる可能性もあるでしょう。
EU(欧州連合)を離脱するイギリスもTPPに大きな関心を示していますし、アジアでは韓国・台湾からも
「やはり入りたい」
という意思表示が出始めています。

「中国が入っていなければ意味がない」
という反対論がありますが、国際的な枠組みが広がるほど中国も加入せざるを得ず、こちら側は国際ルールの遵守を迫ることが可能になるわけです。

TPPの今後の拡大に注目です。


編集部より:この記事は、前横浜市長、前衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2018年3月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!
中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑