誠実で謙虚な人が応援される理由とは

2018年03月26日 06:00

書籍画像より


「第一印象がマイナス評価だ」「自分の気持ちを上手に伝えられない」「大勢の前だとあがってしまう」「人と思うようにコミュニケーションがとれない」「会議で発表する機会を活かしきれていない」「上司に説得力ある説明で認められたい」。そんな悩みを抱える方は少なくない。この原因は「声と言葉の使い方」にある。

今回紹介するのは『声と言葉のプロが教える伝わる話し方』(秀和システム)。著者は、のざききいこさん。CM、番組ナレーション、アニメ、洋画の吹き替えなど声の世界に携わっている。主な実績に、「ドン・チャック物語」のララ役、NHK「着信御礼!ケータイ大喜利」、皆さまお馴染み「おふろが沸きました」の音声ガイダンスなど幅広い。

シナジー人脈とはどのようなものか

ビジネスで大きく成功するには、人からの応援が不可欠である。1人であらゆることをやるのには限界があり、収入もまた、1人だと頭打ちになるときが必ずやってくる。

「そうなったときにものを言うのがシナジー人脈です。シナジーが起きれば、1人でやっていたときの何倍もの稼ぎにつながることがあります。シナジーは、互いが連携したり、協働したりすることで、個々で活動した場合よりお互いを応援し合うことで生まれる効果といってもいいでしょう。非常に大きな成果を上げる方法です。」(のざきさん)

「『あの人を応援したい』『あの人の助けになりたい』。そう思う相手には、人は力を尽くしてくれます。成功するには頑張らなくてはと、つい力が入りすぎてしまったり、自分だけでどうにかしようと気張ってしまうもの。ですが、頑張りすぎる必要はありません。自分で頑張ることも大切ですが応援される人であることも大切です。」(同)

のざきさんによれば、応援される人であるには、弱みをあまり隠さず、素直でいることが大切とのことである。そして、人に対して常に誠実で、謙虚であることも必要。これが、シナジー人脈をつくる基本姿勢といってもいいかもしれない。

「守破離」の考え方を実践する

「守破離」という考え方がある。日本の茶道や武道などにおける師弟関係の在り方の1つと考えられている。発展、進化する際の思想として考えられている。

最初は、師匠の言いつけを守るところからはじまり、その後、自分なりの応用を加味することで、自分にあった型をつくりあげることができる。たとえば、茶道や武道には新たな流派が多い。これは、自分を型が新たな流派につながっているためである。

「誰かに弟子入りしたら、まずは師匠に言われた、『型』、を覚え、『守る』ところから修業が始まります。その後、教わった型をさらに研究して発展させ、より自分に合った型が完成すれば既存のものを『破る』ことになります。」(のざきさん)

最終的には、師匠の型、自分自身の型の双方を極めたことでさらに高みへと昇り、その道の本質をつかんで、型から『離れ』て、自由自在に動くことができるようになります。ここまでいくと、武道や茶道において、新たな流派が誕生します。」(同)

のざきさんによれば、これは、現代にも通じる成功の鉄則とのことである。最初は、うまくいっている人のノウハウを100%しっかり守る。それで少し成功したら、今度はちょっとその枠を超えて、いろいろな人、ものを見て、良いものを取り入れて、自分なりのやり方を「構築・発展」させ破ってみることであると。

「そうやってどんどんいいものを見つけ、増やしていくと、師匠のノウハウを離れた自分だけの成功のノウハウとなっていきます。人生は一度きり。挑戦しないまま、くすぶっているだけで終わるのはもったいないことです。ぜひ『守破離』の精神を忘れずに常に挑戦し続けてほしいと思います。」(のざきさん)

声は、メッセージを伝えるだけのものではなく、コミュニケーションツールであり、自分をアピールする自己表現ツールでもある。航空会社のグランドホステス、ナレーター、声優、講師業を経験した、筆者のテクニックは多くの人に参考になると思われる。

尾藤克之
コラムニスト

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