「天宮」トランプ頭上に堕ちずに良かった。で、中国ではどう報道?

2018年04月03日 11:30

中国の宇宙ステーション実験船「天宮1号」なる物体が制御不能に陥り、地球に落下する可能性があるということで、世界の宇宙開発機関などが監視して注意を呼びかけてきました。

どうやら2日の午前9時すぎに大気圏に再突入してほぼ燃え尽きたようです。
突入の場所は南太平洋の真ん中ということですから幸いで、もしアメリカ・ホワイトハウスに落ちてトランプ大統領の頭を直撃なんて事態になったら経済戦争どころの騒ぎではなかったでしょう。

ここ数日このニュースを聞きながら
「さぁ一体どうなるんだろう」と注目してきました。
中国国内でこのことは報じられるのだろうか?についてです。

中国のテレビ「新華社通信」は国営放送で完全に中国共産党の宣伝媒体です。
ですからこれまでも
「空母ができました」とか
「人工衛星の打ち上げ大成功」と報じたり、
一番すごかったのは有人飛行船が無事に帰ってきた時で生中継を放映していました。

客観的な事実を伝えるのではなくメッセージを込めた主観的なニュースを伝えるのは中国の技術力を誇らしげに知らせて愛国心を高めていき国民を鼓舞するために中国共産党がやっていることです。
今回の宇宙船の落下は制御不能ということで、うまく行かなかった・技術力に疑問があるということを国民に向けて果たして報じるのか?という点を注目していましたが、結果は、ちゃんと報じていたようです。

今日の昼過ぎにスタッフがインターネットで検索したところ報道はあったということで
「中国も結構変わったのかな?」
「事実関係を伝えるんだな」
「今回はもしかしたら人に危害が加わるかもしれないからさすがに伝えるのだな」
と思いました。

しかしこう思ったのも束の間、中国のページを翻訳サイトで訳してみたところ、こんな言葉が並んでいました。
「役割を終え」
「任務を完了し」
「歴史的使命を完全に果たし」
「軌道減衰期間に入った」
“制御不能”という単語はどこにも見当たりません。

やっぱり中国はすごいですね。


編集部より:この記事は、前横浜市長、前衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2018年4月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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