「土俵下りて」問題:理事長の謝罪は当然

Wikipediaより:編集部

その当然のことをしない人や出来ない人が多いのだから、出来れば感謝状を受け取っていただきたいなあ、と思ってはいるのだが、まあここはご本人の意思を尊重した方がいいだろう。

世間の注目を浴びて嬉しくなる人もおられるだろうが、一度世間の注目を浴びるとどうしてもマスコミの皆さんがまとわりついてきて、あることないことを書き立てられてしまうことがある。
普通でいたい人は、どうぞそっとして欲しい、と思われるのだろう。

何でも有名になった方がいいと思って、悪名は無名に優るとばかりあれやこれや出しゃばる人が稀におられるが、私は、どちらかと言うとこういう奥床しい方が好きである。

はしなくも、日本の相撲界の古臭い一面が現れた。

救命のために土俵に上がった女性に対して、女性の方々は土俵から下りてください、などと数次にわたって呼び掛けた、というのは如何にも拙い。理事長が謝罪されたのは、当然だろうと思う。

土俵には絶対に女性を上げない、上げられない、などという固定観念はこの際拭い去られたらいい。

さすがに女相撲は拙いだろうが、表彰状の伝達に女性の方が土俵に上がられることまで峻拒(しゅんきょ)しなければならない実質的理由は乏しいはずだ。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年4月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。