東京ミッドタウン日比谷が売上より大切にしていること --- 奥村 シンゴ

2018年04月20日 06:00

Wikipediaより:編集部

東京ミッドタウン日比谷がオープンし約1カ月が経過しようとする中、先日訪ね売上より大切にしていることを感じとった。

私は平日19時過ぎに訪れたが、サラリーマンやOLや老夫婦など20~50代ぐらいの客層でにぎわっていた。
B1Fは世界中からのかきとお酒が堪能できる「オイスターバー「BOSTON OYSTER&CRAB」やブルックリンスタイルでオリジナルのロースターで肉を焼いて食べる「BROOKLYN CITY GRILL」など

地下鉄千代田線日比谷駅京メトロ日比谷線「日比谷」駅A11出口、 千代田線「日比谷」駅A5出口直結しているせいもあるのか大半の客層はサラリーマンとOLでにぎわっていた。

3Fは肴、季節物、地酒などが堪能できる和食「三分亭」や天ぷらの「喜久や」は東京の商業施設で最近流行の立ち飲み屋や商業施設では異例のWorld’s Best Barsにも選ばれている「STAR BAR」があり、サラリーマン、OLに加え30~50代ぐらいの女性グループの姿も数多くみられた。

ただ、店舗数は60店舗と「東京ソラマチ」の312店舗、「GINZA SIX」の241店舗、「ダイバーシティー東京プラザ」の154店舗、「東急プラザ銀座」の125店舗などに比べると東京の商業施設としては少ない。

1Fはカフェやファッションや香水のお店など8店舗でLEXUSのショールームが大部分を占め、4F・5FはTOHOシネマズ系の映画館、7Fより上層階は工事中で実際行ってみると想像以上に空きスペースが多い印象をうけた。これには、デベロッパーである三井不動産の狙いがあるように思う。

例えば6FのBASEQはベンチャー企業・クリエイター・多種多様の人材の交流・商談スペースにカフェ・キッチン・ホールなどを完備し、今後8Fに「スカイカンファレンス」、9Fにはカフェやコンビニエンスストアが併設された「スカイラウンジ」、フィットネスジム・シャワールーム・仮眠室が建設予定だ。

オフィスフロアが9・10階のロビー階から11~34階まであるので、近年のワークスタイルの変化に対応し仕事から日常生活までビル内で完結できる機能性の高さを感じた。

また、三井不動産は2015年3月に「日比谷エリアマネジメント」という街づくり団体を設立し、地域一体で運営する体制をとっている。

この団体には地元企業や町会なども参加し、日比谷の将来像を議論しあいながら開発を進めている経緯がある。
例えば、屋外の日比谷ステップ広場は日比谷周辺の高層ビル群が一望できる広大な広場はその象徴ともいえるのではないだろうか。

4月26日~5月20日まで日比谷の街をあげた観劇フェステイバル「Hibiya Festival」が開催予定など日比谷を盛り上げるスペースになると期待されている。

東京ミッドタウン日比谷に見る商業施設開発の曲がり角 — 商業施設は脇役になった!(商業界オンライン)

流通・ファッションビジネスコンサルタントの小島健輔氏は上記記事において「店舗で採算を採る意思は見えない」と指摘した上で、総事業費2500億円のうち、商業エリアの売上目標が130億円にとどまること等から、「オフィスで採算を採って商業エリアは客寄せのエンタメと利便サービスに割り切ったからだろう」と分析している。

観光客や訪日外国人の誘致し売上を上げることも大切だが、それ以上に日比谷の企業や人たちへの地域密着や仕事から日常生活に至るまで機能性を高める狙いが高いように感じた。

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