逃げるという選択肢

2018年04月18日 06:00

なぜだか今になって、2013年に書いた記事(『就活自殺』)が最近バズっていた。

何度も言うけど、追い詰められたら人は簡単に死ぬよ。その死は自殺では無く、もはや他殺。立ち向かうなんてもっての他、追い詰める側が引かない限りは、とにかく逃げて自分で余白を作るしかない。そして、逃げた先でまたその後のことは考えたらいい。就活以外でも同じです。

逃げるという行為はネガティブにとられがちだけど本来自己防衛本能として正しい行動なんだよね。ウサギはあの耳で敵を察知して逃げるでしょ。逃げるな戦え、と言われ続けた僕らはきっと防衛本能が衰えてしまってるんだろう。僕は死なないために逃げ続けて今ここにいます。逃げるのは悪いことじゃない。

逃げて逃げて、居場所を見つけて態勢を整えて初めて、「さあ、さて次どうしようか」と、冷静に考えることが出来ると思うのですよね。人は本当に簡単に死んでしまう。逃げることを正当化するつもりはないが、生きる上で、逃げるという”選択肢”もあってもいいのでは無いか。

お前は逃げたその後にそれなりに上手くやってきたからそんなこと言えるんだ、と言われたら、はいその通りです、としか言えない。自分の成功体験から発言する以上、アドバイスなども含めて、すべての発言はポジショントークになってしまう。それでも、大人の提示すべきは、生きる上での選択肢だと僕は言い続けたい。

僕は「逃げろ」と言うだろう、ある大人は「戦え」と言うだろう、表面的には前者が優しそうだが、首根っこ捕まえて逃がさない方が本人のためになることもあるだろう、それでも僕は、“優しさ”とは自分が辛かった時にかけられたかった言葉を、いま同じ状況にある他者にかけてあげることだと信じています。

ましてや学生の時など、自分の見えている世界が狭すぎて、逃げるという選択肢すら自分の中に持てずに、心が折れるまで戦ってしまうことは多々あると思うのですよね。「学校か家か」「会社か家か」の二択しか無い世界では、今いる場所からこぼれ落ちまいと、必死でしがみついて、心が疲れきってしまう。


編集部より;このエントリーは、株式会社CAMPFIRE代表取締役、家入一真氏のブログ 2018年4月17日のエントリーを転載しました(タイトル改稿)。オリジナル記事をお読みになりたい方は、「Ieiri.net」をご覧ください。

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家入 一真
起業家、株式会社CAMPFIRE代表取締役社長

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