交番発砲:最も身近な場所で、銃を携えているその”重み”

2018年04月18日 11:30

11日夜「警察官が警察官を銃殺」というニュースが飛び込んできました。

最初に聞いたときは意味がわかりませんでした。
報道の通り、19歳の警察官が41歳の上司を拳銃で撃ち、銃を所持したままパトカーで逃走しました。
「拳銃を持って逃走中」というニュースはこれまでは暴力団同士の抗争で構成員が逃げているような場合がほとんどではなかったでしょうか。

それが今回は警察官が銃殺して銃を持ったまま逃げてるわけですから
「ニュースを読んでいるアナウンサーがおかしいのか?」
「私がおかしくなったのか?」

という第一印象でした。

翌朝のニュースで身柄の確保が報じられ一安心しました。
それにしても警察の不祥事は時々ありますけれども、今回はまさに前代未聞です。
先般は東京・新宿警察署の女性警察官が暴力団員と交際して情報を漏らしていた可能性があるというニュースもありましたけれども、警察、大丈夫でしょうか?

今回の犯人の警察官は高校を卒業して採用された19歳ですけれども、そもそも警察官は採用1年目は警察学校で教育を受け、その後、現場実習になり、その実習中に起こした事件です。

今まで警察官あるいは警察官僚から何度も聞きましたが、ほとんどの人がこの「交番勤務」という現場の最前線を経験しています。

市民・国民の最前線が交番ということで、そこに勤務することでまさに「治安を守る」大切さを知るのでしょう。
私たちにとっても治安を守っている警察官を日ごろ本当に信頼しているわけで、そのための携行の銃が犯罪に使われたことは衝撃的です。

アメリカでは銃による殺人などの犯罪が頻繁に発生してその度に
「またか」
と思いますが、日本では滅多にこうしたニュースはありません。

その前提は、今、日本では銃そのものが流通していない、取引されていない。
“身近なところにはない”ことが安心感につながっています。
換言すれば身近で銃を持っているのは警察官だけです。

自衛官は銃を持っていても実弾の訓練は滅多になく基本的に弾は籠めていないそうです。

警察官が警察官を撃ってしまえば私たちにとって警察官が最も怖い人になってしまい警察署や交番が最も危ない職場になってしまいます。

ぜひ徹底的な信頼回復に努めてほしいものです。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2018年4月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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