みなさまに感謝。電力シェアリング始動します

2018年04月23日 10:00

株式会社電力シェアリングの酒井直樹です。2000年から17年間アジア開発銀行(ADB)マニラ本部の職員だったので、Nick Sakaiというペンネームを使っていたことどうぞご容赦ください。

まだADB在籍中に新田編集長のご配慮でゲストブロガーとしてテスラが日本の自動車・電機メーカーを破壊する日という記事を掲載いただいたのがちょうど2年前です。その後トヨタがEVシフトを組んだり、ホンダやヤマハが電動二輪で日本郵政と実証を始めたり、色々現実になってきたのを感慨深く拝見しています。時代は大きく動いていますね。

実は、本日4月23日午前10時にご賛同いただいた会社様と連名でささやかなプレスリリースを弊社ホームページで発出しました。私のツイッターでも発信して参ります。

私は今年で55歳になるのですが、日本という国はなんてベンチャー企業に優しいんだろうと思います。やる気さえあれば道は開けるんだなという思いです。

私には強烈な成功体験があります。ADB時代の2008年に当時のインド・グジャラート州知事(現首相)と意気投合して、太陽光発電を導入しようとしました。日々役人と激論を戦わせたり、日本や欧米の公的機関や民間企業を呼び込んだり。で、数年の努力が結実し大成功しました。

日経新聞やNHKの方々にもご相談してメディア戦略も知恵を絞りました。日経の記者と色々話して、一面に大見出しを打ってもらいました。そのPDFがこちらです。

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その夕刊一面記事が掲載された時、日本の所轄官庁に「挨拶がなかった」と大目玉を喰らったのも今ではいい思い出です。で、その太陽光は大当たり、モディさんはそのような数々の仕掛けでビジネス上手としてもてはやされ、首相になって、しかもパリCOPでInsia Solar Allianceを打ち出し我々が作ったソーラーパークモデル(一言で言うとメガソーラーのワンルームマンション)でアフリカに進出する腹積もりです。当時州の局長だったPandianさんは、今ももディ首相のブレインで、今は中国・北京にあるアジアインフラ投資銀行(AIIB)のCOOをやっています。やはり太陽光&IoTを追いかけています。実はAIIBは中国の専売特許ではなく、色々新興国の外交も絡み合っているのです。

私はといえば、去年の3月に帰国して、株式会社電力シェアリングという電力のUberというかメルカリというか住宅用太陽光発電のP2Pサービスを始めようと思い立ちました。スタートアップをやるぞと意気込んでいた私は20件くらいベンチャーキャピタルを回りました。でも全部断られました。たった一つをお除いては。シリコンバレーのVC500plusのJamesです。

彼は私の話を、聞くなり20分で「よし出資しよう。10%2千万円でどうか?」と。要するに私の人柄と、アイデアを即理解してくれたのです。要するに時価総額2億をつけると。これにはびっくりしました。他のVCが色々断る理由を見つけて、ふにゃふにゃ言っているのに。この人は何なんだと。びっくりしたのは、お金をくれるというそのことではなく、その決断の早さにです。これがシリコンバレー流かと肌で感じました。結局色々あって出資には至らなかったのですが。

その後私は考え方を改めます。私の事業をやるのに、別に多額のお金は必要じゃないと気づいたのです。私はただVCに認めてもらって、自分の事業が間違っていないことを確認したかっただけだったのです。VCを必要とするスタートアップもいるでしょうが、私の場合はそうではなかった。

で自分の周囲で何とか1000万円の出資を集めて、加えてJFCの無担保無保証の融資を頂戴し、2000万円揃えてすぐにスタートアップしました。

よくベンチャー企業が誤るのですが、欧米で流行っているからそれを真似して日本に持ち込もうと。

それは決して間違ってはいないのですが、欧米の新進気鋭のテックが日本に入ろうとしても、なぜ日本でそれが上手くいかないのか考えた方がいいです。それは法規制だったり、既得権を持っている大企業の横槍だったり、従来の産業界を隔てる壁、共通プロトコルのなさだったりします。

もちろんそれを以って、日本は閉鎖的だとか村社会だとか批判するのは簡単です。でも、その壁を乗り越えなければ事業は興せないし、それはみんなが思っているほど難しくはないのです。ローリングストーンという言葉があって、岩を最初に転がし始めるのには大変な力が入りますが、一旦回り始めればあとはどんどん進んでいきます。

では、どうやって最初の一歩を踏み出すか?それはドブ板営業です。あちこちのステークホルダーに日参して、コンセンサスを得ていくことです。魔法の杖はありません、ひたすら靴底をすり減らして歩き回り、情報の収集・交換をし、交流を深めることです。それが私がインドの成功で学んだことです。

当然、行政当局、規制当局とは喧嘩すべきでない。役人は頭がいいですから、腹を割って話せばわかってくれます。日本のファンドはほとんどシードラウンドでは入れないということもよくわかりました。

P2Pを電力で実現するのは、AmazonEatsやメルカリとはわけ違います。

テスラは、自宅で太陽光と蓄電池と電気自動車でゼロエミッション。至極シンプル。「エコ&クール」でも大味。日本では流行らない。ごく一部のイノベーターを除いては、モデル3は流行らないと断言します。日本やアジアでまず流行るのは電動二輪です。もうホンダとパナソニックがNEDO案件を受注して動いてます。人口過密で自宅でフルセットそろえない消費者や事業者には「エコ&クール&シェア」が受けます。実は私の二年前の記事ですでに書いているんですよね。

そんなこんなで、記事化から二年、電力シェアリング設立から1年。これはインドの成功体験と同じ匂いがします。二匹目のドジョウを狙っていきます。

このブログPV少ないですが、結構玄人筋が見てもらっているようです。事業自体でご一緒できなくても電力IoTの大変革を一緒に起こして参りましょう。引続き情報交換を深めましょう。どうぞよろしくお願いします。

株式会社電力シェアリング代表 酒井直樹

メールnaoki.sakai@energysharing.jp

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酒井 直樹
株式会社電力シェアリング代表

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