なぜ中年男性は炭水化物をとり過ぎてしまうのか?

2018年05月03日 06:00

こんにちは!肥後庵の黒坂です。

小林製薬社が2016年 中年男性の食生活に関する実態調査でとても興味深いデータを発表しています。ざっくりいうと、「40ー50代の中年男性は生活習慣病の不安があるのに、炭水化物を摂りすぎている」というものです。

実態調査によると世の中の中年男性の多くは「生活習慣病になってしまわないかが心配」と答えているのに、生活習慣病の原因の一つとされる炭水化物の摂りすぎについては、「自分は(炭水化物を)食べすぎている」という自覚がないというのです。また、「炭水化物の食べ過ぎは良くない」と意識を持っている人も、ご飯や麺類のおいしさに負けてついつい食べ過ぎてしまうことが多いようです。

今回はこの実態調査の結果を元に、お話したいと思います。

炭水化物の摂りすぎの原因はご飯や麺の大盛りサービス

調査結果によると、男性はご飯が大好きだという事がわかります。

最も好きな炭水化物トップは、「ごはん」(61.3%)。2位の「麺類」(29.7%)を大きく引き離す。パンは8.7%にとどまる。

また、半数もの男性が大盛りをこぞって注文することが分かっています。

中年男性の半数(50.0%)が、外食時にごはんや麺類を「大盛りにすることがある」と回答。

奥さんの愛妻弁当をランチにして、夜も自宅で食事というなら話は別ですが、昨今の共働き世帯拡大もあって「結婚をしていてもお昼は外食」という男性も多いのではないでしょうか。食べログの調査によると、「ビジネスパーソンの約3割が外食ランチ派、また男性のほうが女性より外食比率は高め」とあります(残り7割は弁当持参や、パンやラーメンをデスクで食べている様です)。私が東京の外資系企業で働いている頃は、奥さんがいてもランチは外食で済ませている男性は非常に多かったですね。

実際、一緒に働いていた同僚は奥さんが料理学校の講師をしているけれども、ランチは毎日オフィス近辺の中華か牛丼屋へ行っている人もいました(奥さんは料理学校で頑張って働いていたので、弁当を作る時間が捻出出来ないのは仕方がないことですが…)。このように中年男性はランチを外食で済ませることが多く、またご飯や麺が大好きで大盛りにすることが多いというのです。

私も会社員時代は時々、中華料理屋とか牛丼屋で済ませていましたが、そうしたお店ではたいてい「ご飯・ラーメン大盛り無料券」を渡されるんですよね。「同じ金額ならお腹いっぱい食べられる方が良い」と考えて、大盛りクーポンのあるお店へ行きたくなるのはよく理解できます。お店側も野菜やタンパク質を充実させるより、炭水化物を増やすほうが食材は安上がりで、リピート率を高めることが出来るのですから、男性客をターゲットにするお店側としても大盛券を配る事にマーケティングメリットがあるわけです。

このように中年男性はランチを外食で済ませる割合が女性に比べると多く、またその際にご飯や麺の大盛りを選ぶ傾向があります。また、外食時には大盛りクーポン券を使って炭水化物をドッカリと多く取ってしまいやすい環境があるわけです。

炭水化物への理解が足りないのが原因

また、男性のランチは概してカロリーが高く、野菜や果物をあまり食べないことが多いのではないでしょうか?同意識調査によると、ご飯が進むメニューに高カロリーで、塩分が多いものが並びます。

ごはんが進むメニューでは、首位の「カレー」(73.2%) に「焼肉」(59.4%) と「しょうが焼き」(57.4%) が続く。

カツカレーご飯大盛りや、焼肉とご飯大盛りといったメニューは、大抵1,000kcalを超えてしまいます。まあ気持ちはよくわかります。おいしいカレーや焼肉があれば、アツアツのご飯は大盛りにしたいでしょう。安い店ならランチはワンコインで済ませられます。節約しつつ、お腹いっぱい満足したい時は、こうしたメニューはあまりにも魅力的に映ります。しかし、摂取カロリーを考えるとやはりおすすめできません。理想的にはご飯を大盛りにする代わりに、野菜を大盛りにしてまずはしっかり野菜を食べ、満腹中枢を満足させておくことです。

そして高カロリーで塩分が多いメニューを好むだけでなく、炭水化物についての理解もしっかりあるとは言えません。意識調査によると、半数以上もの男性が「血糖値を気にしない」と回答しながら、「将来の生活習慣病に漠然と不安がある」という、という矛盾した状況になっています。生活習慣病に不安があるなら、血糖値にも気を配らなければいけないのに、そこはすっぽり認識が抜け落ちているわけです。

6割以上(62. 3%)の中年男性が、「普段、血糖値を気にしていない」と回答。

将来不安に感じる生活習慣病は、「がん」(18.4%) 「高血圧」(15.2%) 「糖尿病」(14.8%) 。

糖尿病に対するイメージは、「治療が大変」(65.8%) が最多。

おそらく、生活習慣病に対する不安はあっても、そうした怖い病気は日々の食生活から出来ていることを理解していないことによるでしょう。生活習慣病は、交通事故のように予期せぬ方向から襲ってくるわけではありません。むしろ、毎日の運動とか食事といった日常生活に密着につながっているものなのです。普段食べているご飯や麺は適量であれば活動する上でのエネルギーになるのですが、分量が多すぎると怖い生活習慣病の原因となります。やはり健康は正しい知識を持つことが重要ですね。

炭水化物食べ過ぎ予防は野菜がカギ

そして健康に良くないことは分かっていても、アツアツご飯の魔力に抗えない男性もまた少なくないようです。

約4割(41.0%)の中年男性が、健康のためでも「炭水化物を控えることができない」と回答。

このように言っており、罪悪感を持ちながらもご飯大盛りに敗北しているようなのです。その理由は単純に「おいしいから」ということと、「満腹感を得たいから」という2つの理由によるものでしょう。ではどうすれば炭水化物の食べ過ぎを防止できるのでしょうか?

私から出来る提案としては、「食前に野菜を食べる」というものです。私が東京に住んでいた頃、よく行っていた牛丼屋では別料金でサラダをオーダーしていました。まずは丼にがっつきたいところですが、そこはグッと我慢して最初にサラダを口に入れてよく噛んで食べることです。できるだけゆっくりと、時間をかけるほど有効です。そうすれば満腹中枢が刺激されて、ご飯を大盛りにしなくても満腹感を得ることが出来て、炭水化物の食べ過ぎ防止に一役買ってくれます。とにかく、最初の一口目を炭水化物にしないことです。時間をかけて野菜を食べれば満腹中枢の刺激と、血糖値の上昇も緩やかです。

中年男性は炭水化物食べ過ぎてしまうことが多いもの。正しい知識を持ち、無理なく炭水化物の食べ過ぎにならないような工夫が必要です。まずは大盛りサービスを止めるところからスタートです。生活習慣病に蝕まれるのはとても辛く、苦しいものです。病気と無縁の生活を送れるよう、食べ過ぎに注意しましょう。

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黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

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