小池知事の前向きな「変節」。東京都が都道府県初のLGBT条例制定へ

2018年05月16日 06:00

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

LGBT条例制定へ 19年4月全面施行 相談窓口を設置(毎日新聞)

こちらも先週金曜日の定例記者会見で発表されたニュースですが、小池知事が都道府県では初となる「LGBT」条例を制定することを発表しました。


知事記者会見資料より抜粋)

まだ仮ですが、条例の名称は「東京都オリンピック憲章でうたわれる人権尊重の理念実現のための条例」。

こうした差別解消・人権尊重の条例案をつくる意向は、すでに都議会の答弁の中でも表明しておりましたが、ここまで「LGBT」をメインに考えていたことは率直に予想外でした。

様々な人権の中の1つとして「LGBT」を入れるのかなと思いきや、LGBTがもっとも重要な柱の1つとして持ってきています。

ここまで踏み込んだことになぜ私が驚いたかというと、小池知事は知事選から就任後しばらくまでは確実に、LGBT政策に対して消極的だったからです。


小池ゆりこ都知事選2016より抜粋)

都知事選公約の「ダイバーシティ」項目では、性別や年令、障害の有無には言及しても、見事なまでにLGBTについては触れることを避けています。

本件については、私自身も小池知事に対して「時代の流れは確実に来ている。ダイバーシティの象徴として、LGBT施策を掲げるべき」と直接お話したことがありますが、

「色々な意見を聞いて決めていきたい」

という慎重姿勢を崩しませんでした。

また知事周辺は、

「小池支持層には保守的な人が多い。LGBTに言及すれば、その票が逃げる」

と断言する人もおり、保守政治家として長いキャリアを持つ小池知事の難しい立場が伺い知れる状態でした。

そんな小池知事が、良い意味で「変節」してLGBT施策重視に舵を切った大きな理由の1つには、都民ファーストの会の躍進があると思います。

都民ファーストの会の中にLGBT当事者こそいませんが、熱心にこの課題に取り組んで来られた都議が複数おられます。

これまで都議会に極めて少なかった女性議員や若手議員も増え、セクシャルマイノリティに対する理解や関心の高い議員たちの存在が、小池知事に良い意味で影響を与えたのではないでしょうか。

理念条例とはいえ、都道府県初となるLGBT条例が成立すれば、受動喫煙防止と並んで小池知事&都民ファーストの会の大きな功績になると思います。

君子豹変す。政治家が変節するのは、必ずしも悪いことばかりではないという好例です。

具体的な条例案の中身を注視しつつ、私のこの問題に前期から取り組んできた議員の一人として、条例制定の流れはしっかりと後押ししていく所存です。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年5月15日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。

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音喜多 駿
東京都議会議員(北区選出)

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