負けることを学ぶ「わんぱく相撲大会」:女子が国技館に行けず残念…

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日は東京青年会議所北区委員会主催の「わんぱく相撲大会」が行なわれ、私も運営スタッフとして終日参加を致しました。

以前のブログでも言及しましたが、わんぱく相撲大会は「負けることを学ぶ」大会です。

決勝戦・都大会・全国大会とコマを進めていけば、どんなに強い子でも、ほとんどの子どもたちがどこかで「敗北」を経験します。

学校の授業や運動会などでも勝ち負けや序列をつけることが避けられる傾向にある昨今の世の中ですが、社会に出たら厳しい競争が待っていることは言うまでもありません。

そこで「相撲」という、残酷なほど明白に勝敗が別れる競技において、「負ける」という体験をすること。そこから学ぶこと。

これは本当に多感な小学生にとって、本当に貴重な経験になると思います。

私自身、今日も悔し涙を流す小学生たちを何人も間近で見て、その純粋すぎる感情の爆発に思わずもらい泣きしそうになることも一度や二度ではありませんでした。

色々な地域行事に参加している立場の私の中でも、一二を争うほど好きなイベントであるわんぱく相撲大会。

今年も様々なドラマが産まれたこの大会から、小学生たちが大きく成長して羽ばたいていってくれることを願ってやみません。

そんなわんぱく相撲大会ですが、残念な面と申しますか、中期的な課題もあります。

ちびっこ相撲 「女子出られないのおかしい」子供たち疑問(毎日新聞)

わんぱく相撲大会の決勝戦は国技館で行なわれるのですが、「女人禁制」の伝統により、決勝大会をここで行えるのは男子のみとなっています。

今年になって矢継ぎ早に起きた相撲協会を巡るトラブルの中で、「女人禁制」の伝統が偽りのものであったことも、すでに多くの有識者から指摘されているところです。

色々な議論や主張はあると思いますが、小学生の「ちびっこ」たちまでも「女人」として排除されている現状にも疑問が残ります。

こればかりは国技館を管理し、わんぱく相撲全国大会の事務局メンバーでもある日本相撲協会の理解と決断がなければ解決できない問題ではありますが、国技館にあこがれる女子わんぱく力士たちのためにも早急に改善されることを期待・要望していきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年5月19日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。