日大アメフト問題は、そろそろ冷静な視点の報道を

2018年05月29日 09:30

NHKニュースより:編集部

日大アメフト問題。日大の謝罪対応、広報対応など、問題点は多々あるし、それが火に油を注いでいるのだが、そろそろクールダウンするべき時期なのではないだろうか。日大は第三者委員会を通じて真相を究明すること、被害者である学生、および関西学院大学へのフォローをすることがまず大事ではないか。そして、アメフト部の再建を(もっとも、これは休部、廃部という選択肢もなくはないと思うのだが)。

一方、メディアも本筋から外れた報道を慎むべきだ。さらには、その情報を受ける側もクールダウンするべきではないか。

昨日はこの件に関して「日大の就職事情についてコメントを」「日東駒専の中で一つ抜けていると思うことについてどう思うか」「社長の輩出数も多いが」みたいなコメント依頼があった。それぞれ私がコメントするべきことではないし、直接日大に聞けと思い、コメントを拒否したのだが。「日大」ネタなら何でも良いのかと思ってしまう。

「日大OBの声」「現役学生の声」のような報道にも注意は必要だ。発言者の生の声であることは間違いないのだが、なんせ1学年2万人いる大学である。多様な意見があろう。その一部を切り取っているのにすぎない。

加害者である宮川選手の会見が美談化されている。ただ、「評判」と「評価」は違う。美談化され「評判」は勝ち得たかもしれないが、「評価」はこれからだ。つまり、真相を明らかにしろ、と。これはさんざん叩かれている日大関係者の謝罪においてもそうで、こちらは「評判」が最悪だし、元広報担当者として言いたいことが多々あるのだが、「評価」はまだまだこれからだ。繰り返しになるが、なんせ調査が大事なのだ。

なんせ、調査によって真相を明らかにしてほしい。日大があのプレイを行ったのは紛れもない事実だ。
映像だって残っているし、被害者の選手は怪我もしている。そのプレイがどのように発生したのか。これを明らかにして頂きたい。

というわけで、日大を擁護するわけではないし、むしろしっかりしろと思っているのだが、そろそろ冷静な見方も必要な時期ではないかと思った次第だ。もっとも、日大の対応は常に火に油を注ぎ続けているのだけど。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2018年5月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部専任講師

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