やっぱり大荒れG7:写メでも分かる「コミュニケ大丈夫?」

2018年06月12日 11:30

6月8・9日にカナダ・シャルルボアで開かれていたG7首脳会議は”G6+1”に終始し、”G7”の結束が危うくなってしまいました。

G7 日本・フランス・イギリス・ドイツ・イタリア・カナダ+アメリカ

当ブログでは先日、G7に先立つ財務相会議に関して「相手を間違うな」と書きました。
トランプ大統領が鉄鋼・アルミ製品の輸入関税の大幅に引き上げを一方的に通告して、日本やヨーロッパ諸国、カナダ対アメリカという構図になってしまいましたから、首脳会議がどうなるのか注目していましたが、結局G6+1すなわちアメリカだけが孤立となってしまいました。

首脳会議が終わった後には必ず「コミュニケ」(首脳宣言)が発表されますが、今年は
「ルールに基づく国際貿易体制の重要性を指摘し、保護主義と闘う」
とされています。

トランプ大統領が保護主義(=自由貿易に反対し、制限を課す)を強めるなか、一応は今年のコミュニケにも「保護主義と闘う」という言葉は入っていますが、一昨年・昨年はどうだったのでしょうか。

平成28(2016)年コミュニケ「あらゆる形態の保護主義と闘う」
平成29(2017)年コミュニケ「不公正貿易に対抗しながら保護主義と闘う」

すなわち一昨年はG7が結束して他国の保護主義と戦うとして、去年はトランプ大統領が就任後の初参加でしたのでトランプ氏が使う「不公正貿易」という言葉を引用して配慮したわけです。
一方、今年の「ルールに基づく国際貿易体制の重要性を指摘し」はアメリカに「ルールを守れ」と言っているかのような内容です。

今年のコミュニケの取りまとめがかなり大変だった様子は、いくつかの写真からも見受けられます。


(ドイツ政府のInstagram)


(マクロン仏大統領のTwitter)


(トランプ米大統領・広報担当者のTwitter)

G7の価値・意義は、自由主義・民主主義ということで繋がっている”法の支配”にあります。
そして経済・環境問題や時に国際政治についても意識を共有しながら世界の秩序を作ってきたのがG7です。

とはいえ昭和50(1975)年に初の首脳会議が開かれてからもう40年以上も経ち、世界は大きく変わりました。

当時は世界のGDP(国内総生産。Gross Domestic Product)のうちG7が7割以上を占めていましたが、今は5割以下に低下、代わってG20(先進国に新興国を加えた主要20か国、世界のGDPの約9割)でいろいろな議論をするようになってきています。

G20 G7とロシアに新興国11か国(中国・インド・ブラジル・メキシコ・南アフリカ・オーストラリア・韓国・インドネシア・サウジアラビア・トルコ・アルゼンチン)

だからこそ、G7が一致してG20に臨み世界をリードしなければなりませんが、これから先、どうなるのでしょうか。

来年のG7のコミュニケは、まとまるものでしょうか。

来年のG7のコミュニケは、まとまるものでしょうか。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2018年6月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

※アイキャッチ画像は首相官邸Facebookより

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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