静岡県裾野市「何にもしない合宿」

2018年06月12日 11:30

「井上さん、思いがある国家公務員を紹介してくれませんか。「何にもしない合宿」で話してもらって、子どもたちの世界観を広げてほしいんです。」

「何にもしない合宿」を主宰する静岡県裾野市(すそのし)の小田圭介さんから相談を受けて、総務省の後輩・窪西君(くぼっち)を紹介しました。

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窪西君の「何にもしない合宿」体験談です。

地域づくりは日常の延長にある
何にもしない合宿は、月に一度の子どものお泊まり会
6/9は小中高大120人近くが遊びに来てました。
驚嘆すべきは、2012年から56回目。つまり月一ペースで行われていること。そして、オトナ側に疲れや飽きがないこと。それもそのはず、「何にもしない」のは子どもではなくオトナだからです。

体育館と寝るスペースを与えられた子どもたちは、いくつかの約束事を除けばあとは自由。ドッジボールやバスケはもちろん、持参したお菓子でお茶会をはじめる小学校の女の子たちもいれば、カードゲームに没頭する男の子もいます。大人数で遊ぶ人もいれば、仲良し二人で遊ぶ子も。何でもアリです。

「いーれーてー」と言えば、ほかのグループにも入れます。

オトナも、遊びに混ざってもいいし、別にオトナ同士で談笑しててもいい。久しぶりに来たオトナや、(お恥ずかしながら)僕の話を聞きたいと言って初めて来てくださった方もいました。

そこにあるのは、お泊まり会というちょっとしたスパイスの効いた日常です。そして日常の延長線で、多様な人間関係が構築され、それを元にいろんな企画が立ち上がっているとのこと。

地域づくりとは地域の課題解決だと考えていた自分には衝撃的な、新しいけど昔ながらの地域づくりです。

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「自分の子ども、みたいな子」
「自分ごと」の範囲を広げるにはどういうきっかけが良いか、ずっと考えてきました。いきなり「地域のために」何かをするのは、それこそ長年住んでるじいちゃんばあちゃんじゃないと難しい。

でも、「自分の子ども」のためであれば、オトナは何でもできますよね。

何にもしない合宿では、ニックネームで呼ばれるオトナが登場して、子どもと遊ぶ中で自然と名前を覚えられます。僕もくぼっち。

そして翌日。「あ、くぼっちだー」と声を掛けられたら、もうその子は「自分の子ども、みたいな子」です。何でもしてあげたくなっちゃう。その子のためにオトナたちがゆるやかに協力をはじめます

しかも自発性に基づいているので、手伝えない日があっても、PTAみたいに、「あいつサボってる」とはなりにくい。こうして、56回目を迎えたといいます。

●次回は7/21(土)だそうです

2時間ほど遊んだあと、仕事の話や、何で国家公務員になったかを話しました。
対象は中高生全員とオトナ数人。約50名。

遊びたくてしょうがない子もいて、わーわーやってる中、めちゃめちゃ真剣な眼差しで話を聞いてる子もいます。こちらがビビるくらい真剣です。ごまかしの効かない30分でしたが、少しでも何かが伝わったら嬉しいです。

小田さん、おやじの会の皆様、貴重な機会を本当にありがとうございました。また国家公務員に仕事の話をして欲しいとのことなので、やってみたい人がいればぜひお声掛け下さい!

もう少し知りたい!
子どもと大人を変える「トークフォークダンス」
小田切先生「本当に農山村は消滅しないんですか」

<井上貴至 プロフィール>

<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち
学生・卒業生への熱いメッセージです!

<井上貴至の提言>
間抜けな行政に、旬の秋刀魚を!


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2018年6月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。

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井上 貴至
前鹿児島県長島町副町長

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