「未完成」とは、大きな可能性の裏返し

180617kirirom

カンボジアのキリロム工科大学の学生寮投資セミナーに登壇しました。今回は、創立者の猪塚さんが来日。全体のビジョンや猪塚さんのプロジェクトにかける想いを、30名以上の参加者と一緒に直接聞くことが出来ました。

キリロムには視察で行ったことがありますが、未完成で粗削りな中に、大きな可能性を感じました。日本人がカンボジアで、ゼロから大学とリゾート、そして街を作ろうという数十年単位のスケールの大きな話ですが、わずか数年で、ここまで作り上げたことは驚異的です。

リゾート並んで運営されているキリロム工科大学は、カンボジアの学生の入学競争率は25倍。設立数年で、あっという間にカンボジア最難関大学になりました。今年からは、日本人も15人入学します。

英語で最先端のITを学ぶというコンセプトは、日本の大学にはありません。グローバルに起こっているITによる新・産業革命に全く対応できていない状況です。

日本の有名大学を蹴ってキリロム工科大学を選択する日本人高校生が出てくるのは、時間の問題です。東大を蹴ってキリロム工科大学に入学する。数年後にはそんなことが、当たり前になるかもしれません。

これから増えていく学生が住むための学生寮への投資ですが、不動産投資というより、キリロムへの事業投資と捉えた方が正しいと思います。

最大で9年間ネットで10%以上の賃料保証が付いています。ただし、土地の所有権は無く、建物のみの所有になります。運営は大学を運営する会社が一括して行いますから、事業体に対するリスクを取っての投資と考えるのが自然です。

セミナーでは30分以上も質問が続き、参加者の関心の高さが印象的でしたが、配布資料の印刷が間に合わなかったり、リモコンの電池が切れたりと、バタバタでした。

しかし、そんな未完成で荒削りなところに、逆に大きな可能性を感じてしまう。バルセロナのサクラ・ダ・ファミリアのような、何とも不思議な魅力に溢れた野心的なプロジェクトです。

リスクを取って、日本の常識では理解できないチャレンジを続けるキリロムをこれからも応援します。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年6月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。