都議会史上初!手話で質問を敢行。動画発信における情報保障の徹底へ

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

一般質問、無事に終了いたしました。まず傍聴や中継でご声援をいただいた皆様、ありがとうございました!

6分間といつものように非常に限られた時間ですが、今回は「手話」を交えて質問するというのが、私が準備してきたことの一つでした。

- YouTube
YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

(手話は2分51秒あたりから)

今回の定例会では、いわゆる「障害者差別解消条例」が上程されており、この中には

・情報保障の推進
・言語としての手話の普及

が盛り込まれました。

明石市のように独立した手話言語・コミュニケーション条例の制定が理想でしたが、それでも条例の中で明文化されることは一歩前進と言えます。

この条例案が施行されれば、まず行政サイドから障害者への「合理的配慮」が徹底されます。

ならば議員も率先垂範、手話で質問しようではないか!!

…というのが、私の無謀な思いつきでした。そしてこの1ヶ月間、夢にまで手話が出てくる毎日に。。

動画等で手話のご指導をいただいた先生方には、この場を借りて厚く御礼を申し上げたいと思います。

質問内容は従前からの主張の通りになりますが、

・特別支援学校などを所管する東京都は「手話の獲得・手話による学び・手話そのものを母語として学ぶ機会の環境整備」をするべきだ
・東京都が発信する動画などのコンテンツから、まずは手話通訳や字幕を完備すべきだ

という2点を指摘させていただきました。

前者については「講習会や手話普及のイベントを開催していく」という答弁に留まったものの(それは日本手話ではなく、日本語対応手話の普及では…)、後者の情報保障については、

「今後は動画による都政情報の提供が増加すると見込まれる。条例制定を契機に、動画を制作・配信する際には、障害者の情報保障に配慮するよう、各局の広報担当者に周知する(要旨)

との非常に前向きな答弁が生活文化局長からありました。

(野党なので)ほぼゼロ回答も覚悟していただけに、予想外に前向きな姿勢を示してもらえたことは率直に嬉しい限りです。

知事記者会見もまだリアルタイムでは字幕が付きませんし、都各局が配信する動画も字幕が完備されているものは一握りです。

生中継の対応は予算の制約などが発生しますが、新規に作成する動画に予め字幕をつけることは、それほどハードルの高い作業ではないはずです。

今後は都庁から率先垂範して、情報保障が充実していくことを強く期待したいと思います。

質問順番が最後の最後なので、手話をトチらないようにずっと頭の中でシミュレーションしており、とにかく疲れました(苦笑)。

その他の質問についても動きがあったものもあり、特に児童虐待防止などについては明日また詳しくご報告したいと思います。

昨日の一般質問への雑感についてはTwitterでもつぶやいておりますので、そちらもご参考いただければ幸いです。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年6月20日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。