文章は、さくっと書いて、じっくり読むべし

2018年06月21日 06:00

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文章は書いたら終わりではありません。書いた文章を読み返すことも、文章作成の大事なステップです。筆者は、ほぼ毎日記事を投稿しているので、どの程度の時間をかけているのか、よく聞かれます。書籍紹介記事の場合、本読みに15~20分、記事作成に30~40分、推敲に10~15分程度をかけています。

書きはじめたら一気に仕上げる

書きはじめたら、あれこれ考えずに一気に書き上げます。修正はあとでいくらでもできるからです。そして、文章を書き終えたら、全体の流れや表現に違和感がないかチェックをします。トータル1時間程度で記事を完成させています。

文章を書くとき、時間をかければよい文章が書けるわけではありません。むしろ時間をかけすぎるとリズムが失われる場合もあります。また、微妙な言い回しであっても差が生まれることもあります。一定の勢いやリズムを保つためにも、一気に書くべきでしょう。

書くことと同じくらい力を入れているのが推敲です。文章をよくするための作業ですから、甘いチェックではいけません。「ちょっとわかりにくいけど、まぁいいか」「どうにか通じるだろう」という姿勢では、必ず後悔するような文章になってしまいます。

わかりにくい箇所はないか、間違い、勘違いがないかと、いつも自分の文章を批判するつもりで読み返してください。自分の書いた文章は分身ですから愛着もあり、かわいいものです。しかし、甘やかしていては元気な子どもには育ちません。

文章を推敲する4つのポイント

そこで推敲では、自分の文章とは思わないこと。読者になったつもりで、わかりにくいところはないか、矛盾はないか、突っこみどころはないか、厳しい視点でチェックしましょう。また、より客観的に自作を推敲するには次の4つの方法もおすすめです。

(1)日を空けてから読み直す
夜中にラブレターを書いて、次の朝に読み直したら、とんでもなく恥ずかしい文章だったという経験はありませんか。書いた直後は、満足感に満たされて客観視できないもの。少し時間を置いてから読み直すと、気づかなかった点も見えてきます。

(2)印刷して読み直す
PC上の画面で文章を読んでいるのと、実際に印刷して読むのとでは見え方は大きく変わります。紙に印刷すると、一歩引いた視点でチェックでき、ミスにも気づきやすくなります。持ち歩いて、外でチェックするのもおすすめです。

(3)声を出して読み直す
音読しながら読み返すと視覚、聴覚の両方で文章を確認することができ、文章の読みやすさを確認できます。

(4)他人にチェックしてもらう
専門分野をわかりやすく解説するような文章なら、予備知識のない人に目を通してもらうといいでしょう。専門的な言葉やわかりにくい書き方になっていないかなど、「わかっている人には気づきにくい点」を指摘してもらえるはずです。

以上のような方法でしっかり読み返すと誤字、脱字、文法の間違いに加え、わかりにくい表現を発見できます。何より、文章を読み返すとリズムの調整ができます。すんなりと気持ちよく読めるかどうか、途中で詰まる場所はないかなど、何度も読み返して、文章の精度を上げていきましょう。

参考書籍
あなたの文章が劇的に変わる5つの方法』(三笠書房)

尾藤克之
コラムニスト

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