なぜ女性は嫉妬心が強いのか?そのメカニズムを解説!

2018年06月23日 06:00

画像は書籍書影(筆者撮影)

ビジネス心理学をご存知だろうか。よく知られているものに、アサーティブ、フレーミング、バーナム効果、コールドリーディングなどがある。心理学は「人問心理を解き明かすもの」だが、知っているだけでは役にたたない。大事な場面で、「使える」という実践的なレベルにまで高めておかないと、中途半端な知識で終わってしまう。

今回は『モテすぎて中毒になる男女の心理学』(すばる舎)を紹介したい。著者は、神岡真司さん、累計140万部を超すビジネス心理学の専門家として知られている。主要著書としては、30万部ベストセラー『ヤバい心理学』(日文新書)がある。

女性は男性よりも感情の起伏が激しい

世の中では、男性よりも女性のほうが嫉妬深いと信じられている。しかし、嫉妬の感情は、男性も抱く感情で、その多寡に差はないはず。女性のほうが嫉妬深いと考えられているのは、恋愛の時に、嫉妬心から彼氏を束縛する行為が目立つからではないか。

「『嫉妬』は、自分よりも他人が優遇されていると感じた時に、不公平と思うことで生じる感情です。それゆえに、恋愛の時には、女性のほうが彼氏の行動に嫉妬しやすいのです。彼氏が他の女性と楽しそうに話しているのを目撃したり、2人で飲みに行ったなどという話を聞けば、彼氏のことが好きであるほど気が気でなくなります。」(神岡さん)

「彼氏の関心が自分から離れていくのではと恐怖におののくからです。自分より、他の女性が、彼氏に優遇されていると思うからこそ、比較して激しい嫉妬に駆られます。この感情の裏側にあるのは『自分に自信がない』せいです。自分のほうが、はるかに優位な存在にあると思えていたら嫉妬でヤキモキすることもないでしょう。」(同)

恋愛感情においては、明らかに男性よりも、女性のほうが嫉妬深い行動に走りやすい。これは男女の本能の違いにあるようだ。

「男性の本能には、自分の子孫を残したいという願望があるため、できるだけ多くの女性にコンタクトしたいのです。しかし、女性は、妊娠・出産・養育という女性ならではの制約を背負っていますから、自分がたった1人の彼氏から見捨てられ自分も子どもも守られなくなるのは最大の痛手です。これが女性を突き動かすのです。」(神岡さん)

このような会話になったら注意が必要

大手町に本社がある東京ゴクラク銀行(仮名)に勤務する、スバルさんは、新卒で入社し現在10年目の中堅社員である。3年前、取引先のアケミさんとゴールインした。仕事は順調で4月には主任調査役に昇進し期待がかかっている。しかし、家庭は円満ではあるもののマンネリを感じていた。

--ここから--
アケミさん「最近、夜遅いけど。どこに行ってるの?なにをしているの?」

スバルさん「接待に忙しくてね。あと、今日はご飯いらない。資料の作成をしないと」

アケミさん「最近はどこにも連れて行ってくれない。買い物は近所の100円ショップだし、旅行も1年前に“熱海の旅館”に1泊2日で行ったきり。私のことはどう思っているの?」

スバルさん「稼いでいるのは僕だ。少し黙っていろ!なんなんだお前は!」

アケミさん「私と仕事とどっちが大切なの?」
--ここまで--

「男性の中には、女性の嫉妬心に火をつけて喜ぶ人がいます。女性の女友達を、ホメたり会いたがったりすると、女性は嫉妬心から女友達との人間関係さえもおかしくなってしまいます。男性には、女性から嫉妬されていると思うと嬉しくなる一面があります。モテていると思えるほどに自信がみなぎってくるからです。」(神岡さん)

「女性の中には、自信のなさから、やたらと付き合っている男性に『ねえ、私のこと、どれぐらい好き?』『ねぇ、今何してたの?』『昨日は誰と飲みに行ったの?』などと聞いてくるケースも少なくないでしょう。しかし、これは男性にとって一番ウザがられる行為です。男性は、束縛を嫌う性質があるからです。」(同)

嫉妬心は、ほどほどにしないと大変

神岡さんによれば、女性が付き合っている男性に嫉妬するのは、自分に自信がない証拠だそうだ。嫉妬心を克服するには、他に夢中になれるものを見出すことが必要である。女性が生き生きとしてきて魅力も増すと、男性のほうが女性に嫉妬するようになる。

「嫉妬するのは、ボーッと、彼氏のことを考える時間があるせいです。スケジュールを密にして、忙しくて彼氏のことを考えるゆとりをなくしてしまうのも嫉心の克服には有効です。男性は、女性に嫉妬されているからといって、『いい気』になるのではなく、もっと向き合うようにして、女性に自信をもたせ安心させる必要があります。」(神岡さん)

なお、女性は嫉妬しやすいが、それがエスカレートしてストーカーになるのは圧倒的に男性である。この検証は次回に持ち越したい。本書は、男女の関係に特化した心理テクニックが紹介されている。 恋愛、夫婦問題、仕事のベースも、すべては人間関係によるもの。面倒な異性を黙らせ、社内で評価されるには心理学を理解しておきたい。

尾藤克之
コラムニスト

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尾藤 克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員

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