高学歴モンスター:「大学はアレのため」を忘れちゃ困る!

2018年07月04日 11:30

毎日新聞「経済プレミア」という有料サイトに「特権意識の非常に強い「高学歴モンスター」が怖い」という記事を発見しました。

これは長年に渡って考えてきたことと本当に一致するインタビュー記事でした。
いわば精神科医が仮説を裏付けてくれたような気がしたので紹介します。

特権意識の非常に強い「高学歴モンスター」が怖い(毎日新聞)

「おっぱい触っていい?」と女性記者に言った福田淳一・財務省事務次官(当時)のセクハラは記憶に新しいですがそれにしてもここ十数年「分別のつくいい大人が何やってんの」という不祥事が目に余ります。
単に「いい年して」という意味ではなく「東大出て何してんのよ」という不祥事です。

こうした現象に『高学歴モンスター・一流大学卒の迷惑な人たち』(小学館新書)の著者、片田珠美さんがこう答えています。

『高学歴モンスター: 一流大学卒の迷惑な人たち』 (小学館新書) | 片田 珠美
https://goo.gl/hoXxHF

〈精神科医・片田珠美氏〉
元京都大学非常勤講師
臨床に携わり、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から研究している

まず思うのは特権意識が非常に強いということです。
東大法学部を出てキャリア官僚の試験をいい成績で通って財務省に入り、順調に出世してトップまで上り詰めた。
自分は特別な人間だから少々のことは許されるというある種の特権意識ですね。

その後には、相手がどれだけ不快な思いをするかという想像力が欠如していると言っています。

政治の世界に長年、身を置いて、政治家や官僚、ときに民間人も「東大だけ」ではありませんが世間で言う一流と言われる大学を卒業している人に同じような思いを持って見てきたことがあります。
だから片田さんが次のように続けていることのはなおさらその通りと同意しました。

私の周りの医者に多いんですが、犠牲にしてきたものを取り戻したいんですよ。
高学歴で高収入で特権的な地位にいる医者がすごく遊び回る。

東大法学部に入ってキャリア試験を通るために勉強し、立身出世のためにいろんなものを犠牲にしてきた。それを取り戻したいっていうのがあると思います。

この後もまだまだインタビューは続きますが、「取り戻したい」というより「そうあって当然」というような振る舞いを多く見てきました。
もっと言えば、今その立場に立ってみたら「特権を手に入れるために私は今まで頑張ってきたんだ」くらいに振り返ってるはずです。

さらに政治家の場合”選挙”がありますよ。
罵声を浴びせられたり「こいつ馬鹿だな」って内心で思っている人にも頭をへいこらへいこら下げてたりすると「こんなつらい思いしてんだからいい思いするの当たり前じゃないか」と思ってる人はかなりいます。

正直そういう人が多いと思われた政治をたださなければいけないと思って政治家になりましたが、今回の記事を読んで横浜市長時代に市立大学で毎年の入学式の時の式辞を思い出しました。

入学おめでとう。
ゆめゆめ自分のキャリアを高めるために入学したと思ってもらっては困る。
同世代の半分に満たない人しか4年制の大学には進まない。
国立大学には国費、横浜市立大学には横浜市の税金、私立大学にも私学助成という税金が多額に入っている。

すなわち大学に行くということは「公益を高める」そのためと思ってもらわなければ困る。

このような気持ちでやってもらいたいものです。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2018年7月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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