目黒女児虐待義父大麻所持容疑。警察と全件情報共有は不可避!

またしても目黒区5歳女児虐待死事件にさらなる悲惨な実態が明らかになりました。

目黒5歳女児虐待死、父親を大麻所持容疑で追送検(TBSニュース)
目黒女児虐待死、大麻所持容疑で父親を追送検(産経ニュース)

大麻を吸引して虐待をしていたとしたら、それはまことに許しがたいのはもとより、大麻を保持していたからこそ児童相談所の面談を拒否していたとも読み取れ、ここにいたっても警視庁との全件共有を留保する知事及び東京都福祉保健局の姿勢へ巨石を投ずる由々しき事実がまたしても警視庁により明らかになりました。大麻のため面会を断っていた可能性もあります。警察官が当該女児を現認していたら、女児を保護ならびに父親の身柄確保もできたに違いありません。

警察が関与せずして犯罪行為は防げず

虐待は暴力です。子どもへの暴力は犯罪行為です。犯罪を取り締まるのが警察ではないでしょうか?

これまでも覚せい剤を常用している保護者から虐待を受けたり、薬物常用・アルコール依存症の保護者による虐待及び死に至る事例は枚挙にいとまがありません。ひとたび麻薬を常用していたとすればもう警察マターの「事件」なのです。ですから上田は「馬鹿の一つ覚え」の批判を甘受して、このような事態になることも踏まえ、警視庁との全共有を求めているのです。

東京都も香川県も「検証委員会」なるものを立ち上げ調査をしているということですが、傍聴もできない身内の会合、どこまで本質に迫れるのやら私はとても信用ができません。ゆえに文書質問にてただいま斬り込んでおります。なぜならば何度も皆様にお示しした以下データ、過去10年で児童相談所・関係各機関が関わって26名もの子ども達が亡くなっている実態は、上田独自調査で明らかになったからです。ちなみに、東京都児童相談所事業概要では触れていません。

これまで私は区議から都議になり10年以上にわたり虐待問題へ取り組んでまいりました。さまざまな個別の事案にも寄り添ってまいりました。議会でもあまたの質疑を、少なくとも任期中において誰よりもしてまいりました。

こうした資料も取り寄せたこともない、いえ、資料要求も禁止されそれに唯々諾々と従い、過去の議事録を見る限り虐待問題を深く追求した質疑をしたこともない小池百合子知事“与党”議員に批判される所以は全くありません。


ワイドショー的にだれが取り上げたのでしょうかね、サッパリ心当たりがございません。すくなくとも上田は、子どもの命の人権を「慎重に扱い」、議会の発言・議事録に基づき調査を重ね、実態を広く世に知らしめただけです。

また、知事がしめした弥縫策に安易に乗って政策実現という姿勢にも疑義を感じております。


これらを見るにつけ、事件直後の3月に取り上げもしなかった、追加報道あるまで全く動かなかった大会派“与党”都民ファーストの責任は極めて重いのではないでしょうか。

3月当初誰も動かず。ノート騒動で小池知事へ妥協案を出し政策実現?!

上田が当該女児虐待死3日後の第一回定例会本会は、虐待死根絶にむけて先鞭をつける絶好の機会でした。だから私は東京大改革をともに進めてきた小池知百合子事へ全国に先駆けて虐待対策改革を推進していただきたいと「警視庁との全件共有」実現最大のチャンスと質問をしたのです。

児相虐待全件を警視庁と共有を!お姐質疑NHKニュースへ
父親が二度書類送検されていたのに…目黒5歳女児虐待死

残念ながら当時は上田(かがやけTokyo会派)以外は全く触れなかったのは既報の通りです。甚大な事態になって知事が恥をかくことがないように先手先手の提言でしたつもりでしたが、悪い予感が当たって、6月に入り、当該女児の痛ましいノートが厚生委員会陳情審査の前日に明らかになり社会問題へ発展、突如として我も我もと発言し始めた都議会議員や国会議員を私は冷静かつ滑稽に見ておりました。案の定、世論が動くと突如として正義感を振りかざし取り上げるのはいいとして、「警察が関わると相談しにくくなる」「児童相談所の職員の負荷」「児相体制強化」といった本質的な解決策とかけ離れた子ども主体ではない、暴力的犯罪行為を行う保護者や、子どもの命を看過してきた体制を徹底追及することもない公務員への配慮といったもっともらしい理由にて、やすやすと全件共有に慎重となることも想定内とみておりましたところ

若手区議らのグループ、児童虐待防止策強化を都知事に要望が小池百合子知事に提出されました。この内容は全件共有には否定的であり、私からすれば妥協案としか思えぬ物足りない内容と言わざるを得ませんでした。それとてもないよりもあった方がいいとは思っておりましたが、今般の麻薬保持報道にて、やはりこの要望内容では甘い、都庁官僚の口車にのってはいけない!警察との全件共有の重要性を確信した次第です。

議員個人、市民・区民から全件共有を求めるアクション始動!

5歳女児の虐待死事案でも胸がかきむしられるのにその後のノートの発見、多くの厳しいルールを女児に課して、守れなかった場合に虐待していた事実、さらには父親が大麻保持(大麻を吸引しながら過酷なルールを課していたとしていたと思うともう、いてもたってもおられぬ!!)というもはや人道を逸した暴力・傷害という犯罪行為にあたって、私は評論家ではありませんので、あくまでも、都議会の場で今粛々と文書質問等議員に付与された権限を行使して独自調査をつづけ第3回定例会にむけて準備を進めております。そして、上田blogやTwitterをご覧にいただき、声をいただいている皆様も警察との全件共有に向けてできることがあります。

★メールで知事と都議会へ声を届けよう!★
児相と警視庁の虐待情報全件共有を知事・都議会に実現させよう!

★地元議会へ陳情を出そう!★
児相&警察虐待情報全件共有陳情をあなたの自治体へ出そう!

ちなみに、私が代表を務めます地域政党自由を守る会政策委員は以下各議会へ警視庁との全件共有を求める陳情を提出いたしております。

はたとものり江戸川区政策委員による江戸川区への陳情

白川愛目黒区政策委委員による目黒区への陳情

入江あゆみ豊島区政策委員による豊島区への陳情

お姐総括!

ニコ生に出演させていただいたところ好評につき記事化されました!
目黒虐待死事件 親から結愛ちゃんを引き離せなかった児童相談所職員の“意識の欠如”とは【話者:細野豪志・上田令子・安積明子】

是非ご一読ください!
ホントのことを言い過ぎていろいろと、矢面に立つことが多い時、お姐は、自作座右の銘をそらんじます。

対案のない批判を文句と言う! by お姐

お姐に文句言うのは自由ですが、私の対案は議会活動で示してまいります!


編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年7月12日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。