外遊中止で難を逃れた安倍総理だが、国会閉会後に新たな難が待つ

首相官邸サイトより:編集部

安倍内閣の支持率が不支持率を上回っているから大丈夫だろう、などと軽信されないことである。

通常国会の間は如何にも自民党は一致結束して難に当たっていたような印象だが、自民党の乱はこれから始まる。

参議院の定数増法案もカジノ実施法案も実は国民に不人気な法案だということを軽視されないことだ。
既に公明党筋からあれこれ異論が出てきている。

野党が今のところほぼ無力だから、反対の声はそう大きくなっていないが、これで憲法改正の国民投票ということになると、憲法改正だけではなく、自民党が採決を強行して成立させた様々な法案についての反対の声が一気に高まると見ておいた方がいい。

いくら自民党が憲法改正のCMを打っても、安倍内閣が醸成してしまった国民の政治に対する不信感は、そう簡単には解消されない考えておかれた方がいい。

今のところ国民の不信感は与党にも野党にも向けられているが、いつ、どこでその流れが変わるかも知れない。

多分、国民投票法の改正は実現するだろうが、今の状況では憲法改正の発議にまで辿り着けるかどうか分からない。

なんとはなくの不信感が国民の間に漂っている、ということが分かれば、国民投票は止めておこうということになるかも知れない。

石破さんの戦闘開始宣言は、間もなくのようである。

岸田さんがどうするのか未だ分からないが、ここで岸田さんが日和ると、まず間違いなく岸田さんの芽は潰れる。

総裁選が終わったら、小泉進次郎、起て!という声が大きくなるはずである。

安倍さんは石破さんや岸田さんには勝てるだろうが、小泉進次郎には勝てそうもない。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年7月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。