枝野氏が保守本流?共産党は革命を志向しなくなったの?

枝野氏、志位氏(公式SNSより:編集部)

冗談だろうと思っていたのだが、ご本人は結構真面目にそう思っておられるようだ。

「私が、保守本流だ」と国会で宣った方がおられる。

ふーん、そうなの。変なの、と私などは言いたいところだが、さて、どのくらいの方が本気にされるであろうか。

保守にも色々ある、ということは否定しない。

真正保守とか伝統保守。
頭ガチガチの頑固保守。
健全保守とか穏健保守、さらにはリベラル保守や改革保守などもあるかも知れない。

私などはさしづめ穏健保守とかリベラル保守と分類されるのだろうが、一応保守を名乗っている。
暴力革命を志向しない、という意味での保守である。

保守の中での本流か異端か、と問われれば、保守の本流だと自分では思っている。

改革は求めるが、革命は求めない。

立憲民主党の枝野氏が、我こそが保守本流だと衆議院の本会議で大演説をぶった、ということを知った。
最近の国会は、何を言っても自由、間違ったことを言っても誰からも咎められない、時には平然と嘘を言ってもそのまま通用してしまうような不思議な世界になっているようだから、とても保守の本流に属しているとは思われないような人が、こういう大見得を切っても問題にならないのだろう。

基本的に革命を志向しているはずの共産党との選挙協力を歓迎しているのだから、私から言わせれば、枝野氏は保守本流でも何でもない。
へー、よく言うよ。

私の率直な感想である。

日本共産党が革命を志向しなくなる日は、来るのかしら

日本共産党にかつてほどの先鋭さや峻厳さがなくなったことは認めるが、日本共産党がかつての教義を放棄するまでに至ったのかどうかは知らない。

党勢の拡大が困難な時代になっているから、表立って共産党の教義を振りかざすようなことはしないだろうが、共産党の方々の思想信条の硬さは類を見ないはずである。

目下は選挙中心主義だと思うが、共産党が党勢を拡大していくためには、革命路線を放棄し、党名も変更した方がいいと思うのだが、さて、そういう日が来るだろうか。

共産党は、国会ではそれなりの仕事をしていると評価しているが、しかし、本当には信用はしていない。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年7月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。