熱中症:ならないことは「社会貢献」レベルだ!

2018年07月25日 11:30

報道されるニュースは連日「猛暑」そして「熱中症」です。

7月23日には「埼玉・熊谷で史上最高41.1度 気象庁「災害と認識」」ともありましたが、先週から今週にかけては水害の続報や国会閉会の話題もあるはずですがそれらのニュースをすっ飛ばしてとにかく「猛暑」「熱中症」がトップニュースです。

実際に熱中症が疑われる人で救急車で運ばれた人は消防庁によると7月16日から22日までの速報値で22,647人と昨年の確定値に比べて15,000人余りも多く、死亡者も86人にものぼっています。

ニュースもこの数字を伝えて「大変だ」ばかりでなく「外出を控えましょう」「クーラーを躊躇せずにつけましょう」など、熱中症予防のための広報活動をしているとような感じです。

熱中症はしっかりと行えばかなりの確率で予防できるそうで、その筆頭は“水分を摂る”ことです。

一説ではだいたいの目安として1日の水分摂取量は男性が2〜3リットル、女性は1.6〜2.2リットルとのことですが、ただ水分だけを一気に摂り過ぎると今度は塩分やミネラルの濃度が下がりまた熱中症になりやすいそうです。

その場合、水分補給1リットルに対して2グラムほどの塩分を摂るのが良いようで、スポーツドリンクなどを飲むのも手ですけれども、ティースプーン半分ほどの塩を摂りましょう。

こうした対策でとにかく熱中症にならないようにしたいものですが、なったら困るのはもちろん本人ですけれども、実は社会も困ります。

テレビなどでは「熱中症の症状が出たら救急車を呼びましょう」と投げかけているのを見ました。
またこちらはある自治体のウェブサイトです。

ikoma

もちろん命に関わることですから、発症したら救急車を呼ぶのは当然ですけれども、しかし一方では病院の現場は大混乱しているそうです。

熱中症の119番通報によって救急車の多くが出払い、例えば心筋梗塞や骨折の重症患者が後回しになるという事態がすでに発生しています。

また病院側も救急処置室やベッドのコントロールができなかったり人員の手配ができす救急隊の要請を断る状況にもなっています。

こうしたことはメディアは全く伝えていません。
誰もが熱中症になりたくてなっているわけではないとも思います。

でもここに至っては「自分が熱中症にならない」と心して予防することが、病院や救急隊の現場をこれ以上に混乱させないようにする「社会貢献」と化しています。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2018年7月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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