「人脈」とは一緒に写真を撮った有名人の数のことではない

内藤 忍

20代起業家であるStockSun株式会社の株本祐己のブログに、ビジネスにおける人脈の定義として「人脈=飲みに誘える決裁権者の知り合い」と書いているのを見つけました。図にするとこんな感じです。

ただ知っているとか、昔一緒に食事したくらいの人は、人脈とは言えないということです。また、意思決定権限のない人と知り合って飲みに行けるようなっても意味が無いということも重要なポイントです。無駄な、人脈づくり(笑)や、異業種交流会(笑)はやらない方がマシということが、株本さんの意見です。

私は

人脈=いざという時や困った時に、見返り無しにサポートしてくれる人

と考えています。

例えば、何か新しい事業をしたいと思ったら、その分野の専門家を紹介してくれる。行ったことの無い国に行くことになったら、現地でサポートしてくれる人を紹介してくれる。といった具合です。

これは、人間関係から構築されたものでも、コンサルティングフィーのような費用を払って得られるものも該当すると考えています。

例えば、有能な弁護士を知っていて、弁護を依頼して裁判に勝てれば、それは貴重な人脈といえます。あるいは、信頼できる医者がいて、安心して手術を任せることができるなら、一緒に飲みに行く友人でなくても立派な人脈です。

いずれにしても、世の中の多くの人は、「人脈」の定義を間違えています。

例えば、レストランに入ると、このお店のオーナーと知り合いですといい始めたり、携帯に保存してある数年前の有名人とのツーショットを見せる人もいます。

本人は人脈自慢してるのかもしれませんが、それは人脈ではなく、ただの知り合いに過ぎません。もしかしたら、先方はその人のことを覚えてさえいないかもしれないのです。

人脈とは、自分がうまくいっている時に近くに寄ってくる人ではなく、窮地に陥った時にも寄り添ってくれる人がどれだけいるかなのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年7月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。