とんかつ問題:さもありなん。でも食べるのはキャベツから

2018年08月29日 11:30

「とんかつ屋の悲劇」「とんかつ2020年問題」をご存じでしょうか?

「とんかつ屋の悲劇」は神戸国際大学の中村智彦・経済学部教授の記事で、Yahoo!ニュースで発見しました。

「とんかつ屋の悲劇~行列ができる人気店がなぜ廃業するのか」(中村智彦・神戸国際大学経済学部教授)

記事によると、東京の有名なとんかつ店がどんどん廃業しています。
開店前から行列ができるような今のご時世だったら1000〜1500円してもおかしくない美味しいとんかつ定食を600〜800円で出しているお店なんだそうでです。

逆に言えば、チェーン店でも真似できないような質と値段を実現していたのは、すでに減価償却が終わった古い設備とローンの支払いを終えた自前の店舗、そして年金を受給しながら夫婦で切り盛りして、夫婦2人で1人分の給料でやっているということなのです。
だから若い後継者が引き継ぐのは無理ということで、廃業に至っています。

「とんかつ2020年問題」は、文春オンラインでかつとんたろうさんというフリーライターが書いている記事です。

「とんかつ2020年問題とは何か〜東京も、とんかつも大変化する時代に」かつとんたろう(フリーライター)

第一次のとんかつブームは大正12(1923)年の関東大震災で屋台文化が壊滅して新しいお店ができる、新しい文化が広まるという中で起きたそうです。

次の第二ブームは昭和30(1955)年代の高度経済成長期、まさに外食産業の勃興を迎える時に起こりました。

この第二次ブームで意欲的にとんかつ店を出店した、まさに高い専門性で勝負した20歳代の若者が50年以上も経過して高齢者となり、後継もいないということで、2020年ごろには店を閉めていくという論です。

いずれもこれまでのとんかつ外食の歴史を振りかえっていて納得できる分析でした。
(そういえば先日、家族で銀座を歩いた時に親父が好きだったとんかつ店(とんちんかん?)を探しましたが見当たりませんでした。どなたかご存じではないでしょうか?)

私はこれからも美味しいとんかつを食べたいので、昔ながらのとんかつ店もありがたく利用しますが、ただ今後も後継者を得てビジネスとして「とんかつ」という食文化を引き継いでいくためには、やはり適正な価格が必要でしょう。

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ちなみに、とんかつを食べるときはまずキャベツからがオススメです。

『忙しい人のための 死ぬまで太らないカラダの作り方』
P64 とにかく野菜から食え。”バケツサラダ”を食うつもりで食え


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2018年8月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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