小池知事、都議会の会期中にまさかの選挙応援で沖縄入り…その決断の真意は?

2018年09月23日 11:30

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

一昨日21日の夜、日経新聞によって「小池知事、選挙応援のために沖縄入り」という一報が報じられました。

最初に聞いたとき、私は文字通り耳を疑いました。だって、人権条例や工業水道廃止が議論される本会議の真っ只中で、豊洲市場だって移転目前ですよ?

いくら土日だからって、都議会の会期中にほぼ都政とは無関係な沖縄に「選挙応援」で行くなんてことは…。


(都議会初日の知事。画像引用元

と思っていたら、残念ながら沖縄選挙応援は事実でした。

一社報道、現地の新聞なども取り上げていないとのことですが…。候補者本人とは別行動で、候補者夫人と土日の二日間に渡って遊説をするようです。

会期中とはいえ土日ですから、たしかにどこに行くのも、選挙応援するのもルール違反ではありません。別に構わないではないか、という人もいるでしょう。

しかし私は、この小池知事の行動には批判的です。都政軽視・都議会軽視の現れに他ならないと考えます。

「今はテクノロジーが発達しているから、どこにいても仕事ができるし問題ない」

とのご意見もありました。しかしながら、リモートワークと「選挙応援」では政治的な意味合いが違いすぎると思います。

公務や都政に資する視察なら理解はできるものの、選挙に関わればどうしても政治的思惑や政局がつきまとうわけで、このタイミングで首都行政のトップが遠征してまで行うことだったのでしょうか。

Tweetでも指摘した通り、これからの都議会審議においても、あらゆる面でデメリットが生じるとしか感じられません。

ではなぜ、このタイミングで小池知事が与党側候補を応援するために沖縄入りをしたのか?

私も昨日1日、様々な人に当たって情報を集めていましたが、どうもよくわからない…というのが率直なところです。

自民党や官邸サイドからの要望ではなさそうだし、小池知事本人が「(旧知の中である)二階さんに要請された」と周囲に語っているという話もありますが、信憑性のほどは「?」です。

そうした中で都政の状況などに鑑みると、一番しっくりくるのは「公明党への配慮(あるいは何らかのバーター取引」という理由です。

これまで何度も指摘している通り、今の都政は第一会派の存在感・交渉力が極めて希薄になっており、都議会公明党がキャスティングボートをがっちり握っている状態です。

あらゆる場面で知事は、都議会公明党に配慮・譲歩を迫られる点が目立ちます。再来年の都知事選のことも考えて、小池知事は公明党との関係を何よりも大事にしていると言えます。

一方で沖縄県知事選の情勢を見れば、前回は自主投票としていた公明党が今回は保守系候補の推薦を表明したものの、学会員・公明党支持層の動きは鈍く、票の取りまとめに苦戦しているとも言われています。

こうした背景の中で知事と公明党サイド、どちらが言い出しのかはわかりませんが、小池知事の沖縄選挙入りが決まった…。

以上のように考えるのが、理論的にはもっとも腑に落ちるかなと思います(念の為申し上げますが、私個人の推論です)。

繰り返しになりますが、いずれにせよ政治的な思惑で選挙応援のために、都議会の会期中に東京を離れることに私は疑問を覚えざるを得ません。

むしろ候補者に推薦を出している、お膝元の品川区長選挙はどうするんだというツッコミもあり…。

この動きが来週からの議会質問にどのような影響がもたらすのか。私自身も注視し、また都民の皆さまにご報告させていただきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年9月22日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。

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音喜多 駿
東京都議会議員(北区選出)

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