翁長さんの苦悩が見受けられない玉城さんは成果を残せるか

2018年10月07日 06:00

翁長さんは、自分の身を挺して辺野古基地建設阻止運動の先頭に立って倒れたような印象を残した。
些かもぶれずに、悲劇の主人公としてその生涯を閉じられたのだから、翁長さんは間違いなくいつまでも沖縄県民の心に深く残る政治家になるだろう。

翁長さんこそが沖縄の象徴である。
沖縄と言えば、まず翁長さんの顔を思い出す。

沖縄県サイトより:編集部

翁長さんの額に刻まれた皴の一つ一つに翁長さんの苦悩が宿っていたように思えてならない。

国が進めている辺野古基地建設を本当に阻止出来るのだろうか、と悩まれていたはずである。
取りあえず考え付く限りの策を講じてみるが、どんな手段を講じても最終的には辺野古基地の建設は阻止できないだろう、くらいのことは、内心了解されていたはずである。

自分から折れることは絶対に出来ないが、最後は国に押し切られる。
そういうことになった時に、自分はどうすべきか、ということまで考えておられたのではないか。

元々那覇市議、沖縄県議、那覇市長時代を通じて一貫して自民党に所属し、自民党沖縄県連の幹事長まで務めておられたのだから、物事の理非曲直や道理は当然お分かりになっていたはずである。

国は、翁長さんには結構同情的だったんじゃないかな、と思っている。

さて、翁長さんの後を継いだ玉城さんはどうだろうか。

玉城氏Facebookより:編集部

玉城さんは、翁長さんと較べると随分単純で、しかもネアカの人のようである。
今のところ、翁長さんのような苦悩の表情は玉城さんには見受けられない。

そういう玉城さんに国がどのように接するか、注目している。
翁長さんに出来なかったことが玉城さんに出来るとは、とても思えない。

玉城さんは沖縄県知事として何か目覚ましい成果を挙げることが出来るのだろうか。

玉城さんにそれなりの業績を残してもらう方策あれこれ

いわゆる役人は、あれこれ知恵を出すことは出来るが、決めることは出来ない、ということをよくよく承知されておかれた方がいい。

決めるのは、あくまで沖縄県知事の玉城さん。
最後の責任を取るのも玉城さん。

今は辺野古基地の建設の阻止が出来るはずだと信じておられていても、実際には阻止出来ないということが分かった時に、玉城さんはどうすべきか。

副知事や担当者が阻止出来ると言っていました、小沢さんがそう言っていました、共産党の皆さんがそう言っていました、オール沖縄の人たちがそう言っていました、などと言って責任を回避することは出来ない。

玉城さんが沖縄県知事として何か目ぼしい成果を残すことが出来るだろうか、と問い掛けてみたら、そういう問い掛けをすること自体が失礼だ、下品だ、などというコメントが寄せられたが、私が問題提起したのは、玉城さんが地に足を着けて沖縄県政をしっかりやろうと言うのであれば、それなりの覚悟と準備が必要だということを玉城さんの関係者にお知らせするためだった。

私としては、玉城さんを貶めようなどという意図は毛頭なかったので、多少補足しておく。

玉城さんが現在置かれている状況は、結構難しい。

原始的に不能なことを無理無理やらされているようなもので、あまり生真面目ににやっているといつかはどこかで破綻してしまう。
何しろ声の大きそうな人たちが周りに集まっており、うっかりしたことを言ってしまうと周りから猛攻撃されてしまうことは必至である。

それこそ、自分を熱心に応援してくれた方々から裏切り者呼ばわりされてしまうことがあるかも知れないのだから、あらゆる事態に備えておられた方がいい。

ということで、翁長さんが選んだ副知事の皆さんにはどこかの段階で交代してもらった方がいいんじゃないかな、というのが私の意見である。

玉城さんは、自分の眼鏡に適った人を副知事なりブレーンに置いて、如何にも自分自身が地方行政全般について熟達した政治家のようにふるまう必要がありそうだ。
そういう人が現実に玉城さんの周りにおられるかどうか分からないが、私だったら、稲嶺進前名護市長に登場してもらうところなんだが・・。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年10月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。

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