築地市場パネーから!:引っ越して良いもの悪いもの

2018年10月10日 17:00

10月6日、東京・築地市場の83年の歴史が幕を閉じました。

現在は業者さんも東京都もこぞって引っ越しているはずで、新市場・豊洲は11日にオープン予定です。

築地市場は、もともとは徳川家康の江戸入りに合わせて日本橋に魚河岸ができましたが、大正12年に関東大震災が起きて全て消失。
そして築地に移り、昭和10年に東京都の前身である東京市の中央卸売市場となって今日まで続いてきました。

基本的設備は83年前のもので本当に老朽化していて豊洲市場への移転が決まりましたが、すったもんだで約2年、延期されました。
東京都に小池百合子新知事が誕生して豊洲市場の土壌汚染を問題にしたからです。

そのすったもんだ議論ではメディアは豊洲市場の汚染ばかりを報じていましたが、実は築地市場にも昭和29年の第五福竜丸事件の時の水爆汚染マグロが埋められていたり、またアスベストの問題がありました。

本来は全く汚染がないところがベストですが、そう行かない場合は食品と触れないようにコントロールしていくことが重要でしょう。

埋まっている物よりもっと問題だと思ってきたのは築地市場の不衛生さです。
目につきやすいところでは例えば歩く通路なども衛生管理できているように見えませんでしたしましてや市場の関係者が使うトイレなどはこれ半端なく汚かったですが、8月19日の暑い盛りには、「ありがとう築地市場!トイレ掃除大会」というものがあって、参加しました。

第87回東京掃除に学ぶ会 ありがとう築地市場掃除大会
https://ameblo.jp/tokyosouji/entry-12399076823.html

東京都民が中心になって、これまでの築地市場に感謝して掃除して清めようという催しで実際にトイレ掃除してみたら、パネー汚かったのです。

大便器も小便器も黒ずみ・臭いというレベルではなく、例えば男性用小便器の水漉しの蓋を開けてみたらそこはもう鍾乳洞ワールドでした。

天井などには煤や埃がうっすらなんてものじゃなく堆積しているという状態で、人の目につくところだけではなく見えないところに当然こうした不衛生さは広がっています。

時々、人前に現れていましたが、築地市場の天井裏などにいるクマネズミや下水管などにいるドブネズミです。ネズミは数千匹とも数万匹とも言われています。

引っ越しが終わると築地市場は解体作業が始まりますが、その時にネズミが銀座や営業を続ける場外市場に逃げたりしたら大変だということで”撲滅大作戦”が行われます。
粘着シートが4万枚、ネズミ捕りカゴ600個、殺鼠剤300kgが撒かれ、地下の下水管などを伝って逃げることを阻止するために防鼠ネットを張るそうですが、ざっとその費用は3,500万円です。

今まで「築地」と聞けばその新鮮さというのがブランドイメージでしたが、実は背景にはこんな不衛生さがあったということを考えるとぞっとしますが、豊洲市場はそうならないようにぜひお願いします。

ところで東京都はネズミ駆除業者に間違いなく費用を払わないと、グリム童話『ハーメルンの笛吹き男』のようにのちのち東京都に大変な災いが訪れるでしょう。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2018年10月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!
中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑