プライベートでいっさい勉強しないとどうなるの?と思った時に読む話

2018年10月25日 17:00

今週のメルマガ前半部の紹介です。
先日、以下のコラムがネットで話題となりました。

「プライベートでは一切勉強したくない」と言っていた社員のこと

要約すると「プライベートと仕事は完全に切り分けたいからプライベートでは一切勉強なんてしない」という若手プログラマーの話です。

ほとんどの社会人は「なに甘いこと言ってんだ」とか「そんなんじゃ仕事になんないぞ」的なスタンスで批判していたように思います。

ただ、本人のスタンスは、日本型雇用的にはけしてとっぴなものというわけでもありません。というわけで今回は「プライべートで仕事に関することなんて何もしたくない」問題について論じてみましょう。きっとキャリアデザインの一助となるはずです。

実は割と普通にいる「プライベートでなにもしようとしない人」

結論から言えば、「プライべートで仕事に関することは何もやらない人」というのはどこの職場にも普通に存在します。程度の違いこそあれ「本当はしたくないけど最低限のことは仕方なくやる」も含めればむしろ過半数のサラリーマンが該当すると筆者はみています。

実際、筆者の知り合いにもいっぱいいますね。新聞読まない、読書もぜんぜんしない、久々に会っても言ってることが学生時代と変わらない……etc

「おまえの友人がクズばっかりだからだ」という人もいるでしょうが、いろんな調査を見ても日本の大人の勉強しなさっぷりは顕著です。

先進国一勉強しない日本の会社員。これからの時代を生き抜くためには「学び直し」が必要だ

意外と少ない社会人の読書量、最多は約4割の0冊

というわけで、筆者は冒頭の「プライベートでは一切勉強したくない」くんは特に違和感はないですね。自分で成長していくのが前提のベンチャー企業だから目立ってしまっただけで役所とか大企業なら全然普通でしょ。

というかむしろ正直に公言するだけ見込みがある気がします。
「仕事一筋、全力投球です!」と言いつつソリティアやったりマン喫で時間つぶしてるオッサンなんていっぱいいますから。

さて、なんで日本の大人は勉強しないんでしょうか。理由は2つあります。

1. そもそも、日本企業では受け身が基本だから

意外と知らない人が多いんですが日本型雇用においては従業員は受け身が基本です。言われてから動くことが求められているんです。

「それは違う!」と怒る人もいるかもですが、じゃあ従業員が攻めの姿勢だったらどうするんですかね。たとえば配属の時に「なんで俺が埼玉支社でどぶ板営業なんだ!聞いてないぞ!」とか言ってきたらどうするんですかね(苦笑)

よく「最近の新人は指示待ち人間ばかりで情けない」みたいなことおっしゃる人事部長がいるんですけど、じゃあローテーションのたびにいちいち希望と違う、なんとかしろって人事にクレーム言われて会社がまわるんですかね。転勤だろうが残業だろうがイヤな顔一つせずに会社の指示に従う前提で、終身雇用はワークしてるんですよ。それを受け身と言わずして何と言うんでしょう。

研修だっていまだに「〇年目研修」とか「リーダー研修」とか名付けて横並びの研修やってるとこの方が多いです。それって要するに「〇年目に必要と思われるスキルを会社がつけてやる」というスタンスなわけで、従業員は受け身です。席に座っていれば仕事も必要なスキルも会社が与えてくれるんです。

日本の大人が勉強しないのはこうした背景が根本にあるわけです。

2. そもそも、報酬制度がそうなってない

それから報酬制度の問題も大きいです。サラリーマンの人で、頑張ってスキル上げて「ボス、来年からは年収2割アップしてくださいね」って上司と交渉する自身の雄姿を想像できる人っていますかね。

普通いませんね。日本企業の査定って「人事が相対評価の分布作って事業部の管理職に配布して、管理職が日頃の働きぶりをなんとなくイメージしながらABCDをだいたい勤続年数を軸に割り振ってボーナスに±10%程度の差がつく」くらいが相場です。

スキルや成果に対してメリハリつけて報奨するという制度そのものが存在しないんです。これで「言われる前に自分で勉強して身に着けろ」というのはなかなか普通の人にはムリでしょう。

以降、
プライベートで一切勉強しない人はどうなるか
プライベートを大事にしたい人がまず何よりするべきこと

※詳細はメルマガにて(夜間飛行)

Q:「賃下げもしないで会社売却って可能なんでしょうか?」
→A:「まあ厳密に言えば従業員は賃下げされる必要はないんですが…」

Q:「パワハラ、セクハラへの有効な対策とは?」
→A:「研修+事業部から独立した窓口の設置です」

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そろそろ本腰入れて「今やってる仕事=ライフワーク」にするしかないですね。だってその仕事はあなたの人生とほぼ重なるわけで。

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編集部より:この記事は城繁幸氏のブログ「Joe’s Labo」2018年10月25日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はJoe’s Laboをご覧ください。

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城 繁幸
人事コンサルティング「Joe's Labo」代表取締役

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