「○○の日」が多すぎる ゆるキャラ、B級グルメと同じ道に

2018年11月06日 14:00

Twitterをあけるたびに、トレンド欄で「○○の日」というものを見かける。昨日の午前に開いたところ「いいりんごの日」と「縁結びの日」だったそうだ。知らなかった。

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商品・サービスや、何らかのムーブメントを認知させるために、記念日を設けるのは有効な手段の一つである。いかにも、あとからとってつけたこじつけの記念日ではなく、歴史的な意義のある記念日もある。

ただ、いかにもPR、プロモーションのためにとってつけたような記念日で飽和していないか。特に単に日付と商品・サービスの語呂を合わせたようなものが。

私はこれは、ゆるキャラ、B級グルメとまったく同じ現象だと見ている。「他がやっているから」という理由で、マーケティング会社に進められ、コンサルタントを雇い、これらのものを立ち上げる。しかし、結局のところ、「らしさ」がなく。伝統もなく。いつの間にか風化されていく。ゆるキャラは、ゆるくないし、B級グルメを定着させるためにはヘビー級の努力が必要なのだ。

B級グルメに関して言うと、必ずしも地産地消につながらず、他の県や国にお金が落ちる。もともとの地元の名物の売上や認知度に悪影響を与える可能性だってある。ともに立ち上げるだけでは成果は出ない。結局、マーケティング会社が儲かるだけ。気づけば地元の人ですら、口にするのが恥ずかしくなっていく・・・。

この「○○の日」もまったく同じ構造ではないか。そもそも、まずはその「○○」のファンが、その日に対して熱くなければ、定着はしないだろう。たとえ、認知度が高くなくても、そのファンたちがその日に熱ければ何かが起こる。それがファンに定着している前提で、予算を投入し認知度を高めようとするなら、また話は別である。

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一生活者として、私はTwitterのトレンドで「○○の日」を見かけるたびに、やらされ感がミエミエでげんなりしてしまう。ファンを裏切らないためにも、ゆるキャラ、B級グルメと同じ結果にならないためにも、地に足のついた「○○の日」を期待したい。

4月4日は常見陽平の日。もう44年も続いている。今年の誕生会は50名弱を動員。ぜひ、覚えておいてほしい。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2018年11月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部専任講師

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