長与千種の活躍は美談なのだけど レスラーの役割(追記あり)

2018年11月20日 11:30

身長175センチ、体重85キロ。ベンチプレス100キロ。私のプロフィールである。プロレスラーみたいだと言われる。実際、たまに間違えられる。サングラスをかけて歩いていると、みんな、優しくしてくれる。恐縮してしまうのだけど。

長与千種氏ツイッターより:編集部

そのプロレスラーのお手柄話が飛び込んできた。クラッシュギャルズで一世を風靡し、その後もプロレス界で活躍してきた元プロレスラー長与千種が滞在先の札幌で、男性に襲われている女性の救出に貢献した。なんでも、長与千種は元レスラーとして手を出してはいけないと、ひたすら防御に徹したという。

いい話であり、長与千種らしいと思った。現役レスラーの胸にも響くことは間違いない。

ただ、この長与千種の行動をレスラーの「あるべき姿」として、今後、このような状況においてレスラーがこう振る舞うべしという話にするのは違う。もっともあるべき姿は、すぐに警察を呼ぶことではないか。

長与千種はレスラーを引退してもいまだに一般人と比べても大きいし、格闘技の心得もある。一般の男性なら圧倒されるだろう。ただ、プロレスと路上の喧嘩は違う。相手が何を持っているのかわからない。急所をナイフでつかれる可能性もある。英雄的な行動ではあるが、危険でもある。だから、長与前提で、こういう時の行動を論じてはいけない。

それにしても、レスラーが暴力を振るえばどうなるか理解できているのが素晴らしい。先日は一時はチャンピオンでもあった森嶋猛選手がタクシー運転手に暴行する事件があった。レスラーの体を理解していない。そんな悲しい事件があっただけに、良い話ではあったのだが。

私も若い頃はヤンキーの喧嘩をとめていた。いまも、こういうのが気になってしょうがないが、あるべき振る舞いをすることにしよう。

※11月20日16時50分追記    この件、警察は呼んでおり、来るまでのタイムラグがあった件、多数のご指摘を頂きました。 事実関係の誤りについて、お詫び申し上げます。 私が言いたいのはレスラーだから(結果としてでも)身体を張るというのは違うということで、主張の大筋は変わりません。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2018年11月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部専任講師

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