親御さんもキラキラネームの時代

2018年12月29日 21:00

30代のキラキラネームさんたち

さいきんの学校の変化といえば、親御さんもキラキラネームになってきているということです。名簿の親御さんの名前の欄を見ると、読めない名前がそこかしこに。そして子供はますます落ち着かなくなっている気がするのは、わたしだけでしょうか。

この記事を書いているカフェでも、片手でスマホを赤ちゃんに見せて、もう一方の手で別の作業に没頭しているお母さんとお父さんがいました。だいじょうぶなのでしょうか。

大人になれない親御さんたち

教員のあいだで、この10数年でなにがいちばん変わったかという話題になると、ひとつは親御さん(現場では保護者といえといわれる)が大人になりきれていないということです。

子供が少しでも不利益を被ったり、自分(保護者)の思うような成績や行動がとれなかったりすると、学校にヒステリックに改善要求をします。

その内容は、友達とうまくいかないのは担任のせいだ、テストが100点じゃないのは担任のせいだ、学芸会でセリフがなくて目立たないのは台本を選んだ担任のせいだ、アレルギーで特別の除去食にしているわが子にデザートだけは大盛りにしてあげてほしい、担任にていねいに扱われなかった等、多岐にわたります。

教員は世間知らずだけれど・・・

たしかに、わたしたち教員は、社会性はふつうのサラリーマンよりはるかに低いかもしれません。ただし、10数年前と比べて明らかに保護者の要求が過大になったな、というのが教育現場の皮膚感覚です。

近年、教員はまちがいなく以前より「常識的」になっています。これは「教員のサラリーマン化」が著しく進んだからです。なにかあって、免職になったり、職場にいづらくなったりして、路頭に迷ったどうしようという恐怖は、かつてなく高まっています。

管理職や教委にモノ申す年配教員は、ほぼ絶滅しました(私はこの人々がいなくなったのが、教員のサービス残業化の遠因だと思っています)。そして、保護者にモノ申す管理職(校長や副校長や教頭)も、いなくなりました。みんなだれからも嫌われたくないから。

ですから、管理職が保護者からの要求(場合によってはクレーム)に過敏というか、脆弱になると、その負担は、現場の教員がもろに被ります。

授業中さわがしいのはすべて担任のせいだ(あきらかに家庭力も落ちていますので、座っていられない子は増えています)とか、あの子とは同じクラスにしないでくれとか、LINEでママ友から外されたからなんとかしてほしいとか、10年前にはあまり聞かなかったことがふつうに要求されます。

親御さんと子供とが、人格的に分離ができていないのかもしれません。

たしかに学校はどうしようもない組織かもしれません。それと同時に、家庭の教育力も如実に低下していることに、もっと自覚的になっていいのではないかというのが今回の問題提起です。

教員もキラキラネームに

教員も、です。欠席や退職の連絡を、本人ではなくお母さんが伝えてくるケースが増えています。一緒に働いていると、プライドだけは高そうなのですが。そんな彼らもキラキラネームです。

中沢 良平

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