2019ラグビーワールドカップ開催への努力の軌跡

川松 真一朗

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

さて、早いもので新年を迎えました。1年前の今日からあっという間に1年が経ったなと感じております。

ラグビーW杯2019ロゴより:編集部

いよいよラグビーワールドカップ開催年

今年は陛下のご退位を筆頭に様々な事が予定されておりますが、中でも私自身がこの間、注力してきたラグビーワールドカップ2019日本大会が9月20日から開かれ、開会式、並びに開幕ゲームは東京スタジアム(東京都調布市)で行われます。大会準備へラストスパート頑張ります!

今、振り返ると、この大会が決まったのは2009年。

2015年大会のイングランド大会と同時に15、19年大会の開催国が決定しました。当時の森喜朗日本ラグビー協会会長、真下昇専務理事が中心となった様々な活動の末に勝ち取ったものです。そもそも日本が2002年頃からラグビーワールドカップ招致の動きを当時の町井日本協会会長の下ではじまり2011年大会に立候補します。しかしながら、2005年の最終投票で僅少差でニュージランドに敗れてしまった教訓を活かし、2009年を迎えたのでした。

アジア初開催への苦労

世界の各国の友好関係、バランス関係などを考慮し、森会長が世界ラグビーボード(IRB、現ワールドラグビーWR)の幹部とコミュニケーションを深めて、真下専務理事が各国現場との信頼を築いて参りました。ラグビー宗主国と呼ばれる世界の伝統国以外での開催実績がないラグビーワールドカップを日本が勝ち取るのは容易な事では無かったのです。そこで、アジアとの関係を強固にしました。特に11年大会招致時点ではアジアが1つになれなかったという反省点もあり、ここの絆を確かなものにしてきたのです。

今でこそ、2019年大会が国内12会場が当たり前ですが、立候補時点では香港やシンガポールのスタジアムも候補地として含まれていました。日本国内に世界が認める競技場が少ない事もありますが、そこまでアジアとの結びつきは強くなっていた事の証左でもあります。実際に、会場決定時に海外のスタジアムは候補に入りませんでした。

そこに、ただでさえ日本にスタジアムが無いという情勢と、東京オリンピック招致との関連で国立競技場の建て替え計画が浮上してきます。オリンピック招致に失敗した2016年大会は晴海にオリンピックスタジアムを建設する計画でしたが、このスタジアム構想が国立に一本化されます。と同時に、2019年ワールドカップはこの「新国立」で主要ゲームを行う事が決定しました。

東京開催への道のり

ところが、ザハ案と呼ばれた「新国立競技場」建設計画はその機能や目的が十分に理解されないまま、総建設費の金額だけが批判の対象となり、メディアを中心に大騒動となり結果的に安倍内閣は2015年にザハ案撤回を決定、これにより19年には完成が間に合わなくなりました。そこで、東京都議会では2014年に発足させていたラグビーワールドカップ成功議員連盟が会場として東京スタジアムの活用するというロビー活動を展開し、首都・東京が主要開催都市となる事を実現させてきました。これは経済活動や文化発信の観点から20年大会との連携が不可欠であると主張してきたのです。

私も幸いな事に、この間、各開催都市の皆様、キャンプ地を含めた全国各地の皆様、あるいは世界のラグビー仲間の皆様と色々な意見交換をして前に進めてきました。15年大会以降、仲間が増えてきた事は嬉しい事です。

今年は19年に向けた、超私見にはなりますが、考察も披露させて頂きたいと考えています。そして、開催実現に向けて人知れず動いて下さった皆さん方の功績を尊重していきたいと考えています。今年も精進して参ります。


編集部より:このブログは東京都議会議員、川松真一朗氏(自民党、墨田区選出)の公式ブログ 2019年1月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、川松真一朗の「日に日に新たに!!」をご覧ください。