知ってますか?健康だったらご褒美税制:セルフメディケーション

2019年01月09日 15:00

先週1月4日の仕事始めから、様々な新年会に顔を出しました。
現役の政治家時代から、仕事始めの日は午前中から新年会が立て続けにあり、どの会も「皆さんの今年1年の健康とご多幸をお祈りしまして」というようなお決まりの台詞があります。言わずとも、誰だって健康でいたいと思っていますよね。

昨年出版した『忙しい人のための 死ぬまで太らないカラダの作り方』、もう読んでいただけましたでしょうか。この本のおかげで一番健康になったのは私だと思います。なにしろ「出版した以上は!」と常に実践していますから。

さて皆さん、健康だと減税になる仕組みをご存知ですか?
『医療費控除』と言う言葉に聞き覚えのある人は多いと思います。そもそも医療費控除とは、その年の1月1日から12月31日までの間に自己又は自己と生計を同一にする配偶者やその他の親族のために、内科や歯科などに通院したり、手術したり、薬局で薬を購入するなどの医療費が1年間で10万円を超えた場合、その超えた金額を所得控除を受けることができる、すなわち所得税の対象から引くので、結果として減税になるという仕組みですが、今回ご紹介するのは前述した『医療費控除」とは違います。

医療費控除の意味するところは、「病気が多いと大変ね。だから減税してあげる」といった感じですが、これに対し、「健康だから減税してあげますよ。」というご褒美税制があります。今回ご紹介するのはこのご褒美税制です。これは、平成29年から始まったセルフメディケーション税制というものです。平成30年の確定申告はこれからなのですが、この税制、意外にもまだ余り知られていないようなんです。

日頃から健康に気を配っている方で、健康診断や予防接種を受けるなどをした上で、例えば風邪を引いた時に、病院を受診せず、薬局で市販薬を購入した場合に、その薬に対して所得税が控除されて減税になる仕組みです。風邪や頭痛、花粉症などの各種症状の場合や、足をぶつけたり、肩を痛めた場合、薬局で買う薬の中で、スイッチOTCと表示されている約1600種類の医薬品が減税対象になります。

一部対象外商品もありますが、『ルル』『コンタック』『パブロン』など誰もが聞いたことあるような薬も対象です。『スイッチOTC』とは元来医療用医薬品として使われていた薬を、処方箋がなくても変える一般医薬品に転換されたもので、例えば痛み止めなどで有名なロキソニン(非ステロイド性鎮痛消炎剤)。これが現在ではスイッチOTCとして、第一三共ヘルスケアが製造販売している第一類薬の「ロキソニンS」や、アレルギー性鼻炎薬で有名な「アレジオン」のスイッチOTCとして、エスエス製薬が製造販売する「アレジオン20」などがあります。

風邪を引いたからといって、みんなが病院に行っていたら、社会保障費がどんどんどんどん膨れ上がってしまいますので、医療機関の受診が少ない人が対象になる、まさにご褒美減税なのです。

医療費控除の場合は10万円以上掛かった医療費が対象になりますが、こちらのセルフメディケーション税制は1万2000円以上になっています。控除上限金額は10万円ですから、1万2000円を引いた最高8万8000円までの薬代が控除対象になります。ちなみに控除を受けるには健康診断や予防接種などの領収書や結果通知表などが必要となります。また注意が必要なこととして、セルフメディケーション税制を適用する場合は、医療費控除の適用を受けることができません。

風邪なんて誰だって引くと思いますし、ひと昔前は風邪程度では病院へ行かず、薬局で市販薬を購入して治したものです。ぜひ毎年、健康診断や予防接種を受けて、健康な生活を送り、なるべく医療機関の受診を減らして、程度の低い症状は出来るだけセルフメディケーションで治しましょう。とは言っても、必要な時は我慢せずに医療機関も受診しましょう。

セルフメディケーション(自主服薬)….世界保健機関(WHO)において、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当をすこと」と定義されている。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年1月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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