芸能レポーターの突っ込みは甘いし、問題解決に役立たず

2019年01月15日 06:00

純烈さんの、この度の問題は、日本に起きている、DVや依存症問題に対する、根本的な過ちがよく分かるので、連続して、ブログを書いています。

この件に関する、過去2本の記事はこちらです。

「純烈」友井さん、ギャンブル依存症の治療と診断を受けて下さい

人間性が現れる「芸能人 手のひら返し」

いらすとや

そして、そもそも無知な芸能レポーターの下手な質問というのも、責任重大じゃないの?と思うので、今日はそのことを書きます。

日本の芸能レポーターも、何十回となく同じような問題に直面している訳ですから、いい加減、問題の本質がどこにあるのか勉強して欲しいんですね。

例えば、今回の純烈の友井さんの件もですね、友井さんの記者会見で、芸能レポーターとこんなやり取りがあるんですね。

──早く返さないと、早く返さないとと、B子さんのお金で競馬をするというのは矛盾してませんか。

「そこも冷静で考えられないくらい」

──ギャンブルで当てて返そうというような。

「たぶん、そんな安易なというか、弱い自分だったと思います」

もうね、「弱い」「甘え」って言葉を引き出して、一件落着しようとする、芸能レポーターは愚の骨頂、「あんたが一番甘ちゃんだわ!」と叫びたくなりますが、この答えこそが実はDVや依存症などの治療が必要なメンタルヘルス問題での一番の逃げ道なんですよ。

「反省してます。」「次はちゃんとやります!」
って口で言ってるだけじゃ、永遠にちゃんとできる日は来ないのが依存症なんですから。

もうね~、こういうレポートに行くなら、私に突っ込み入れさせろ!って感じなんですけど。
模範の質問はこうです。

──早く返さないと、早く返さないとと、B子さんのお金で競馬をするというのは完全に依存症だったと思いませんか?

「そこも冷静で考えられないくらい」

──ギャンブルで当てて返そうと思われた?

「たぶん、そんな安易なというか、弱い自分だったと思います」

──安易とか、弱さといった意志の問題ではなく、病気ではないですか?

──治療を受けようと思われなかったのですか?

──専門医にご相談に行かれましたか?何故行かないのですか?意志の問題にして、病気を否認していませんか?

──治療を受けなければ、同じことを繰り返してしまうのではないですか?

──現時点で、医療や支援団体に繋がっていない理由を教えて下さい。また、今後はどうされるおつもりですか?

──回復治療の実績がなければ、社会復帰は難しいのでないですか?どうやって借金を返すおつもりですか?

などなど、私なら「弱さ」や「甘さ」なんていう、漠然とした言い訳で済ましたりしませんね。
具体的にはどう行動して、けじめをつけようと思っているのか?
はっきりさせて貰いますね。
だって、その方が本人のためにもなるじゃないですか。

精神論なんて、何の役にも立ちやしないですよ。
ただ単に、昔の日本人が好きだったっていうだけで、解決策なんかじゃありません。
精神論って言うのは、多くの人が誤解してますけど、特にメンタルヘルス界にとっては、それこそが逃げなんですよ。

そして、芸能レポーターは毎度毎度みすみす逃げ切れるようにサポートしてあげてるんです。
その愚かさに気がつきましょうよ。
そしてそのやりとりこそ、思考停止を社会にすりこんでいるんですから罪が重いです。

そしてですね、「社会から抹殺、2度と出てくんな!」みたいに言う人がいますけど、それは実際不可能だし、じゃあ生活保護で…ってことになったら、結局ツケは、我々国民にまわってくるんですよ。

だったらですね、きっちり治療を受けて貰って、再起を促し、働いて貰うことによって、弁済したり、慰謝料を払って貰った方が、ずっとずっと社会のためになるじゃないですか。

今回のように、被害を受けた方がおられる、依存症問題だと、被害者の方のご了解が得られない限り、芸能界で活躍することは難しいかもしれませんが、でも、可能な限りは得意分野で頑張って貰った方が、良いに決まってますよね。私は、なんでもかんでも即引退…という最近の風潮には疑問も感じています。

いずれにせよ、精神論でしか落とせない、芸能レポーターの底の浅い、ぺらっぺらな突っ込みは、見ていて全く緊張感もありませんし、役にも立たないどころか、害しかありませんので、いい加減このワンパターンを脱して頂きたいと思います。

まして子供の件をひっぱりだして、「お子さんを裏切った…」的な発言は絶対にやめるべきです。
それをお子さんが見たり聞いたりしたらどう思われるか?
善人ヅラした自分こそが、一番お子さんを傷つけている罪について少しは気がつきましょうよ。

芸能レポーターさん、質問の仕方がわからなければ、いくらでもレクチャーして差し上げますから、もう少し、社会に役立つような、記者会見にして下さいね。

もうワンパターンにうんざりです。
時代は変わっているんですから、お願いしますよ!ホントにもう…


編集部より:この記事は、公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表、田中紀子氏のブログ「in a family way」の2019年1月14日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「in a family way」をご覧ください。

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田中 紀子
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表

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