前澤友作氏と堀江貴文氏

2019年01月27日 14:00

前澤氏Twitter(旧画像)より:編集部

ゾゾの前澤友作氏。話題を振りまき、経営者としてはメディアへの露出度はトップクラスかもしれません。前澤氏の生き方はユニークであると思います。早稲田実業高校時代にはバンドに夢中になり、出席日数ギリギリ、大学に行かず、音楽活動をしようとした青春時代から幕開けします。23歳でゾゾの前身となるスタートトゥディなる会社を作り、9年半で上場させます。

そのビジネスモデルは洋服をネットで購入するという誰もやったことがないブルーオーシャンへの挑戦でした。この市場を開拓したという意味では前澤氏の功績は極めて大きいと思います。前澤氏のスタイルに様々な色が出てくるのはこのあたりからです。

会社は6時間勤務で午後3時に退社できる仕組みを取り入れる、給与均一制とフラットな社内組織、商品のつけ払い制度、ゾゾスーツで採寸してゾゾのプライベートブランドの服を販売する計画、さらには18年末にメンバーシップ制度を発表、会員になれば洋服は自動的に10%引きで買える、といったアイディアを次々と実行してきました。

誰もやったことがない様々な改革案は批判もあるし、必ずしも成功しているとも思えないものも多いのですが、失敗を恐れない点において前澤氏が現代社会において注目を浴びる一つの理由であると思います。

私が堀江貴文氏と前澤氏を並べてみたくなったのはある意味、似たところがあるからです。それは現代社会のしきたりを破る、ということでしょうか。堀江氏のことは私はライブドアの時代から妙に応援をし続けてきました。バブル崩壊後、若者に閉塞感が漂う中、「面白いことをやってみよう」という精神はハッと思わせることばかりでした。

Wikipediaより:編集部

ライブドアを作る、情報発信するというベースビジネスに野球球団の買収を試み、フジテレビの買収にチャレンジ、はたまた国会議員への挑戦とどれも分厚い障壁があるものにカラダからぶつかる異色の展開を図ってきました。その後の証券取引法違反で堀江氏のイメージは悪化するのですが、塀の中でも常に自分の中でもがき続け、なかなか飛ばないロケットに夢を託し、現在は著作業やビジネス系タレントとして活動しています。

前澤氏と堀江氏、ともに言えるのは圧倒的な基盤ビジネスの成功とその後のめげないチャレンジでしょうか?とはいえ、堀江氏が最近フライしないのは基盤ビジネスを失ったあと、大ヒットビジネスが出てこないからでしょう。ということは前澤氏も自分の基盤ビジネスをしっかり固めないとそのレピュテーションは大きく剥離する可能性があります。

事実、ゾゾスーツの失敗から会員制度に対する大手アパレル会社の反逆、さらには批判も多かった100万円お年玉は個人的にはややつまらないつまづきだと思っています。人々は手のひらを返すことを容易にします。そしてその先陣はメディアであります。つまり、メディアが反ゾゾスタイルになった瞬間、ビジネスも前澤氏のレピュテーションも逆回転を起こしやすく、とん挫することもあり得るのです。

これがアメリカだったらどうでしょうか?イーロンマスク氏は批判にさらされながらもどうにか、モデル3を世に送り出し、出荷台数を確保しつつあります。人々は本業での成果とプロセスを見ています。それゆえ、彼は難局を乗り越えたとみています。そのマスク氏は派手な生活をしているという話は聞きません。これが肝だと思うのです。堀江氏も全盛期を含め、派手な生活という感じはしませんでした。常にB級を突き進んでいました。

その点、前澤氏は派手すぎるところに大きなリスクがあるとみています。会社の広告塔であり、多くの従業員とアパレル会社、顧客を抱える中で打ち上げ花火的な目立つことではなく、ビジネスでもっと本気度を見せてもらいたいと思います。

ひと時の話題の人だったのか、と思われないよう若者達への夢を作ってほしいと思っています。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2019年1月27日の記事より転載させていただきました。

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