五輪パラ・ボランティアに障害者等140名が応募!参加の門戸を広く開け

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日はオリパラ特別委員会の2日目、東京大会におけるライブサイトや都市装飾、都市ボランティア(シティキャスト)についてが質疑の対象となりました。

私が中心的に取り上げたのは、最終的に36,649名から応募があった都市ボランティアについて。

このうち、障害などの理由で特別な配慮を必要とする方の人数・種別を資料要求したところ、140名の方から応募があったことがわかりました。

比率としては極めて少数ながら、応募者の中にはパーキンソン病やALSといった事情をお持ちの方も含まれており、医療やテクノロジーの進歩によってこうした方々も応募に踏み切れるようになったことは、まずもって素晴らしいことです。

都市ボランティアの採用方針においては、「障害の有無に関わらず、意欲のある多くの方々に、得意分野を活かしながら活動に参加いただけるよう取り組む」とされていますから、ぜひ一人でも多くの方に参加できるよう調整を進めてもらいたいと思います。

そして、とりわけ私が今回強く提案したのは、「分身ロボット」によるボランティア参加です。

難病も障害も超えていく。「分身ロボット」による五輪・パラリンピックボランティア参加を実現しよう!

分身ロボットについては過去記事で詳述しましたが、いわゆる「寝たきり」状態にある人でもこの技術によって、接客業やサービス業という人と触れ合う仕事すら可能になりました。

五輪・パラリンピック大会においてボランティア参加が実現すれば、社会的影響力は大きく、多くの人たちの新たな希望となることは間違いありません。

私からの提案に対する答弁は、

「今後の検討となるが。まずは面談等の機会を通じ、それぞれの状況について詳しく伺う

という内容に留まりましたが、門前払いにはならず、まずは参加の可能性を残してもらえたことに感謝致します。

ロンドン大会では、大会ボランティア「ゲームズメーカー」のうち、約4%にあたる2,800名が障害者であったと報告されています(日本財団資料より)。

仮に現在応募がある140名全員が採用されたとしても、都市ボランティア総数を30,000人として0.5%未満と、ロンドン大会に遠く及びません。

テクノロジーをフル活用して門戸を広げ、参加の可否の線引が決まり次第、最初から応募を諦めていた層にも

「あ、私のような事情でもボランティア参加できるんだ!」

ということを告知し、場合によっては障害者枠を再募集することも検討するべきではないでしょうか。

特に東京では、パラリンピックが二度目の開催となります。パラリンピックを二度開催する都市は初めてとなり、多様性社会を目指す東京都が進化する最大のチャンスです。

この機会を最大限活かせるよう、まずはボランティア参加から障害などの有無にかかわらず参加できる場を拡大すべく、引き続き政策提案や調整を続けて参ります。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2019年2月1日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。