韓国が日本から何を学んだか誰も研究してない

2019年02月02日 17:00

捏造だらけの韓国史 – レーダー照射、徴用工判決、慰安婦問題だけじゃない』(ワニブックス)を書きながらあらためて感じたのは、ひとつは、日本が韓国人から学んだとかお世話になったということなど古代から何もないということであり、一方、韓国人が日本から学んだことは多いのにほとんど研究もされず不明だということだ。

ソウルの「光化門」(写真AC:編集部)

前者の論点については、すでに『「古代日本は韓国に学んだ」は日韓併合時のお世辞』でも書いたところだが、古代日本が百済などからいろいろ学んだという言い方は、どうも、日韓併合時に、もともと韓国人を低く見る傾向があった日本人に対して、古代に大陸文明の摂取にあたって百済などにお世話になったのだから、韓国を見下すなと日本人に諭すためにはじまったのだと思う。

実際には、百済在住の漢民族が中国文明の日本への伝播の手伝いをしてくれただけで百済人は関係ないし、百済には代償として領土を割譲したり軍事援助をしているのだから、一方的にお世話になったとかいうのは誤解を与える。それに、百済は韓国(新羅)に滅ぼされた日本の友好国で支配層は大量に日本に亡命して日本人に吸収された国なのだから現在の韓国は百済の継承国家としての資格などない。

一方、「隋書倭国伝」には「新羅、百済は倭を大国で珍物が多いとして、これを敬仰して常に通使が往来している」として日本から多くのことを得ているとしているし、日本から半島に伝わったものも多いはずだ。米作りだって半島の方が先かもしれないがプリミティブなもので、日本列島で本格化してそのあとに半島にも広がって行っているし、前方後円墳も韓国のものは年代が新しい。

漢文を日本語や韓国語のようなアルタイ語的な文法に合わせて読む吏読も、新羅にもあるが、日本のものより年代が新しい。見つかってないだけで、「新羅から日本に伝わった」と韓国起源説の人たちは言うが、普通のものの見方をお願いしたい。

初期ハングル「訓民正音」の復刻本『月印釈譜』(1568年)=Wikipedia:編集部

逆に、たとえば、ハングルを創ったことについて日本からの刺激がなかったはずないが、そういうことが語られることはあまりないし研究もされていない。物で言うと木綿は先に朝鮮に入り、日本へ輸出された。逆に日本からは南方由来のものが朝鮮に輸出されましたが、もっとも重要なのは唐辛子だ。

ただ、これに限らず、朝鮮への日本の影響について両国の研究者のいずれも研究をすることはあまりないので、よくわからない。テクノロジーであろうが、文化であろうが、相当程度にあるはずなのだが、解明されていないのである。

このテーマについて韓国人にも韓国について詳しい日本人にもいろいろ聞いているのだが、実態不明ということらしい。

そのあたり、日本政府自身が少しプロジェクトを組んで研究を促進してはどうかと思う。日本のほうで先行して、韓国であとになって普及したもので韓国のほうが日本を模倣したものは山ほどあるはずだ。

明治以降については、そもそも言語だって、もともとハングルは難しい高度な文章にはつかわれなかったから、書き言葉としての韓国語は、井上角五郎や総督府の努力の結果、日本語の仮名をハングルに入れ替えただけに近い形で成立したもので、日本統治は韓国の人々からその言語を奪ったのではなく、書き言葉としての韓国語というものを創り与えたといっても過言でないはずだ。

それ以外にも日本からの輸入は文明全般にわたっているが、体系的には研究されていない。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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